「あしからず」の英語表現
相手に対して申し訳ない気持ちを表現する「あしからず」と、完全に同じ英単語・熟語は存在しない。自分の気持ちや要求をはっきりと相手に伝える文化の英語圏では、「あしからず」のような前置きやクッション言葉が基本的には存在しないためである。
「気を悪くしないでほしいんだけど」なら「No hard feelings」と訳せるが、「No hard feelings」は話し言葉なので、「あしからず」とは使い方も目的も異なる。「誤解しないでいただきたいのですが」という意味の「Don’t get me wrong(,but)~」も似ているが、違う。
「あしからず」を英語で表現したい場合は、似た意味の日本語に言い換えて英語に訳す方法がおすすめだ。
事情を理解してほしいとき
Thank you for your understanding.
あなたの理解に感謝します。
I appreciate your understanding.
ご理解の程、お願い申し上げます。
We kindly ask for your understanding.
どうかご理解をお願いいたします。
迷惑をかけて謝りたいとき
We apologize for the inconvenience.
ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
Please accept our apologies for your inconvenience we have caused.
ごめいわくをおかけしましたこと心よりお詫び申し上げます。
まとめ
相手に不快な思いをさせないためには、「あしからず」の意味や正しい使い方を理解し、適切に使うことが大切だ。「あしからず」を使いこなすことで、相手に不快感を与えるリスクを減らすことができるだろう。
構成/編集部