消費税の仕入税額控除に関する「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」の開始が、2023年10月1日に迫っています。
2022年8月に以下の記事を公開しましたが、それ以降現在に至るまで、事業者に与える影響を緩和するための新たな施策等が導入されました。
参考:2023年10月から始まる「インボイス制度」の2つの目的|@DIME
特に令和5年度税制改正大綱によるインボイス制度の見直しは、多くの事業者に影響を与える可能性があるので、その内容を確認しておきましょう。
本記事では、施行が間近に迫りつつあるインボイス制度について、令和5年度税制改正大綱に基づく重要な最新情報を紹介します。
なお後編として、以下の記事も併せてご参照ください。
【2023年10月施行予定】インボイス制度の最新情報(その2)|優越的地位の濫用
※本記事は2023年7月12日時点の情報を基に作成しています。
1. インボイス制度(適格請求書等保存方式)とは
インボイス制度(適格請求書等保存方式)とは、事業者が消費税の仕入税額控除※を受けるために、原則として所定の事項を記載した適格請求書等(インボイス)の保存を義務付ける制度です。
※仕入税額控除:事業者が納付する消費税額を計算する際に、売上高に係る受取消費税から、仕入額に係る支払消費税を控除すること。
インボイス制度の概要については、以下の記事も併せてご参照ください。
参考:2023年10月から始まる「インボイス制度」の2つの目的|@DIME