マイナビが運営する看護人材紹介サービス「マイナビ看護師」から、登録会員(看護師1,271名)を対象とした「看護師白書2022年度版」の結果が発表された。
今回は看護師の勤務環境とその課題、ハラスメントの実態、さらに年次有給休暇の取得状況などを明らかにしている。
1か月の残業時間〜「なし」の割合が66.0%と3年連続で増加
看護師に1か月の残業時間を聞いたところ、「5時間未満」が30.3%で最多となり、次いで「なし」が18.0%、「5~10時間未満」が17.7%、「10~20時間未満」が15.3%で続いた。50時間以上残業している割合は2.5%で、時間外労働の上限規制である月45時間を超えている人も一部いた。
一方、経年で比較すると残業が「なし」の割合は3年連続で増えており、「5~10時間未満」の割合と合わせると、20年度は56.2%、21年度は58.0%、本年度は66.0%と増加傾向で、年々看護師の労働環境が改善されている様子がわかる。【図1、2】
【図1】1か月間の時間外労働(残業)時間
(申告していないサービス残業時間も含む実質の時間/月平均)
【図2】1か月間の時間外労働(残業)時間 経年比較
ストレス〜最大要因は「上司や同僚との人間関係」
現在の職場で仕事をする上でのストレスについて聞いたところ、「ほぼ毎日感じている」が49.4%で最多となり、「週に何度かは感じている」が27.1%、「月に何度かは感じている」が13.1%で、89.6%が仕事をする上で何らかのストレスを感じていることがわかった。
また、ストレスを感じている内容として、「上司や同僚との人間関係」が最多で62.4%、次いで「仕事の内容」(50.3%)、「仕事量の多さ」(47.2%)が挙がった。【図3、4】
【図3】現職場で仕事をする上での「ストレス」について
【図4】何に対して「ストレス」を感じるか
(ストレスを感じていると回答した人/n=1140