マスク着用が個人の自由となり、人との交流も増えたこの春。ロフトではメンズコスメの売り上げが好調で、2023年6月2日(金)まではメンズコスメやジェンダーレスコスメなどを幅広く展開する「ロフト コスメフェスティバル 2023SS-2nd-」も開催している。メンズコスメの中でもロフトで勢いを見せているのが「メイクアップコスメ」。ロフトでメンズコスメを担当するバイヤーの幅野博貴さんに、2023年春夏のトレンドを伺った。
人気はBBクリーム。メンズのメイクアップカテゴリーが前年比約150%と売上を伸ばす
2023年4月22日(土)にロフトで先行発売を開始したKAKTAS(カクタス)のブラシ一体型BBクリームとルースパウダー(共に3,465円 税込)。
コロナ禍によって広がりを見せている、注目のメンズメイク市場。リモート会議が増え自分の顔がアップで映ることで、自分の肌悩みをメイクでカバーしたいというニーズが高まった。男性がメイクをすることに対する抵抗感が以前に比べると少なくなり、今後も市場は伸長していくことが予測される。
ロフト 商品本部 健康雑貨部 バイヤー 幅野博貴さん。
幅野さん「ロフトでもメンズメイクの商品点数は増加傾向にあり、ブランド数も増えています。特にメイクアップカテゴリーの2023年3月の売上げは前年同月比で約150%。男性がメイクをはじめる時に最初に手にしやすいBBクリームが人気ですね」
BBクリーム(1,916円 税込)が人気の「NULL」のアイテム。
BBクリームは青ひげ・クマ・毛穴などを隠すことを目的としたアイテムで、各社力を入れているアイテム。「塗りバレしない」ことが求められており、あくまでも自然に肌悩みを隠せることが大切だ。
ただしBBクリームはすでに多くのブランドが手掛けており、次の一手を既に投じている企業も出てきている。例えば塗りバレしないBBクリームとして人気のメンズコスメブランド「NULL」は、テカリを防止するフェイスパウダー(2,640円 税込)を新しく発売する。NULLの担当者は「メンズ向けのフェイスパウダーはまだ数が少ないので、ブルーオーシャンですね」と話す。
定規のおまけ付きのt8k(テイトク)のアイブロウ(1,430円 税込)。
BBクリームとともに、男性がメイクを始める上で手に取りやすいのがアイブロウ。この春夏は、眉毛を整えるペンシル、マスカラなどが数多く新作として発売されている。メイク初心者でも描けるような案内も各社工夫しており、t8kの「ブロウガイドペンシル」は定規付き。理想的な眉の位置を確認したり、左右対称にしたりするために、パッケージをカットすると定規として使うことができるのだ。
背景にあるのは、韓国アイドルへの憧れ。韓国メイクや韓国コスメがトレンドを牽引
2023年4月22日(土)に発売されたgatsby THE DESIGNER(ギャツビー ザ デザイナー)の涙袋ライナー(1,320円 税込)。
メイクアップカテゴリーの好調を後押ししている一つの要因が「韓国アイドル」。Z世代を中心に韓国アイドルのメイクを取り入れる人が増えていると、幅野さんは話す。
幅野さん「韓国アイドルに憧れをもつ若い世代が注目を集めているのが涙袋メイク。ナチュラルに涙袋を作れる涙袋ライナーがメンズコスメでも登場しています」
VT cosmeticsから発売されたCICA FOR MEN LINE。
韓国ブランドのコスメ自体も、Z世代に人気だ。フェイスマスクで人気の韓国コスメブランド「VT cosmetics」からは、2023年4月22日(土)よりロフト先行でメンズ向けのCICA FOR MEN LINEが発売開始。VT cosmeticsではもともと女性をターゲットにした商品を展開していたが男性にも好評を得ていたため、より男性の特性に合わせたスキンケアやメイクアップコスメを販売開始した。