自国の日本食と、日本で食べた日本食は違った?
自国で食べた日本食と日本で食べた日本食を比べて、「とても違った」(45.8%)、「やや違った」(40.8%)と感じた人はともに4割台で、合わせて違った(86.7%)と感じた人は8割を大きく超えている。それに対し、「ほとんど同じだった」(8.3%)と「まったく同じだった」(0.7%)を合わせた、同じだった(8.9%)は1割未満となっており、日本で食べる日本食はやはりひと味違うようだ。
国別では、違った(とても+やや)の割合は、《中国》(97.0%)と《フランス》(92.7%)が9割台と特に高い一方で、《イギリス》(74.0%)と《韓国》(79.0%)は7割台と比較的低めで、特に《韓国》は「とても違った」(15.7%)が極めて少ないのが目を引く。
自国の日本食と日本で食べた日本食のどちらがおいしい?
自国の日本食と日本で食べた日本食のどちらがおいしいと思ったかでは、「日本で食べた日本食」(59.5%)が半数を超えており、「どちらかというと日本で食べた日本食」(26.7%)を合わせると、日本(86.2%)がおいしいと感じる人が8割台を占める。
「どちらも同じくらい」(9.3%)が次いで多く、「どちらかというと自国で食べた日本食」(3.8%)、「自国で食べた日本食」(0.7%)を合わせた“自国”(4.5%)という回答はわずかだ。
国別にみると、日本がおいしいとする割合は《中国》(98.3%)、《アメリカ》(95.0%)、《イギリス》(93.9%)では9割台、《フランス》(87.9%)も8割台だが、《韓国》(60.7%)は6割程度と比較的低めだ。また、「日本で食べた日本食」の割合も《韓国》(27.7%)は2割台で、他の国の7割前後と比べて大幅に少なくなっている。
日本食は好き?
日本食は好きかどうかをみると、「とても好き」が6割強(62.1%)、「まあ好き」が3割強(32.0%)を占め、合わせて好き(94.1%)の割合は9割を超える。
国別にみると、ほとんどの国で好きの割合は100%近くを占めているが、《韓国》(83.0%)だけは8割程度と比較的低めだ。特に「とても好き」の割合は、《韓国》(32.7%)では3割程度で、他の国の6~7割台と比べて大きな差がある。
日本食が「とても好き」「まあ好き」と回答した人に、日本食が好きな理由を聞いた結果をみると、「味が好みだから」が6割強(61.6%)で最も多く、以下「食材が新鮮だから」(49.2%)、「健康によいから」(25.8%)、「見た目が良いから」(18.7%)、「安全だから」(14.9%)など、さまざまな理由があげられている。
国別にみると、「味が好みだから」が最も多い国が多い中、《中国》では「食材が新鮮だから」(58.8%)が1位となっている。「味が好みだから」は特に《フランス》(75.5%)で高く、《中国》(50.3%)で低めだ。また、《韓国》では「味が好みだから」を除くと総じて低い割合の項目が多くなっている。
普段、自国で日本食をどのくらいの頻度で食べる?
自国で日本食を食べる頻度は、「1週間に一度程度」が2割強(22.8%)で最も多くなっている。以下「1カ月に一度程度」(16.2%)、「半月に一度程度」(15.8%)、「4、5日に一度程度」(14.3%)、「2、3日に一度程度」(14.1%)など、人によるバラつきが多い結果となっている。国別にみると、《イギリス》では「毎日」(15.3%)の割合が高いのが目を引く。
自国で知られている日本の料理は?
自国で知られている日本の料理は、「寿司」(56.3%)が過半数を占めており、以下「ラーメン」(48.5%)、「うどん・そば」(43.7%)、「刺身」(42.1%)、「天ぷら」(39.8%)、「どんぶりもの(かつ丼、海鮮丼、親子丼、牛丼など)」(39.1%)、「味噌汁」(38.2%)、「カレーライス」(37.9%)などがあげられている。
国別では、「寿司」が最多の国がほとんどで、特に《フランス》(74.7%)、《韓国》(78.0%)で多くなっている。一方、《中国》(31.7%)ではかなり低めで、総じて《中国》では他の国に比べて低い割合の項目が多くなっている。それに対し、《韓国》では、高い割合の項目がほとんどとなっている。
自国で最も人気がある日本の料理は、やはり「寿司」(26.0%)でした。そのほかの項目はいずれも1割以下で、「刺身」(7.5%)、「ラーメン」(7.1%)、「うどん・そば」(5.7%)、「うなぎ・うな重」(5.6%)、「とんかつ」(5.4%)などの順となっている。
国別でも、「寿司」が人気で、特に《フランス》(43.3%)、《韓国》(39.0%)では4割前後に達しているが、《中国》は1割未満(9.7%)と低く、「刺身」(12.7%)のほうが多くなっている。
自国で最も食べたいと思う日本の料理は、やはり「寿司」(16.8%)が最も多いのだが、以下「刺身」(8.0%)、「ラーメン」(6.8%)、「うなぎ・うな重」(6.7%)、「うどん・そば」(5.7%)、「天ぷら」(5.5%)、「鍋料理(しゃぶしゃぶ、水炊き、あんこう鍋、ちゃんこなど)」(5.3%)、「どんぶりもの(かつ丼、海鮮丼、親子丼、牛丼など)」(5.1%)など、人によってさまざまな料理があげられている。
国別にみると、「寿司」をあげる割合は《フランス》(24.7%)、《韓国》(28.7%)で特に高くなっているが、《イギリス》(6.7%)や《中国》(6.7%)では1割未満と、国ごとの嗜好の違いが比較的大きく出ている。