小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

企業の労務管理における不正行為ワースト3、3位ハラスメント、2位長時間労働、1位は?

2023.05.08

パーソル総合研究所は全国の就業者を対象に実施した「企業の不正・不祥事に関する定量調査」を実施。寄せられた回答をグラフと図表にまとめて発表した。

この調査は、企業の不正・不祥事の実態やその要因、防止・改善施策のあり方などを明らかにすることで、リスク管理や危機管理対策、コンプライアンス施策などの参考となることを目的に実施された。

就業者の13.5%が不正関与、あるいは見聞きした経験がある

まず全就業者の13.5%が不正に関与したことがあるか、見聞きした経験があることが判明。また不正発生リスクを業種別にみると「運輸業、郵便業」「医療、福祉」が高い結果であることがわかった(個人の不正許容度※/組織の不正黙認度※がともに高い)。

※個人の不正許容度:個人が不正しても許される、不正は必要悪だと感じる意識  
※組織の不正黙認度:勤務先の会社は不正・不祥事が起きても対処せず、隠ぺいするだろうという意識

企業の不正・不祥事の実態

不正に関与・目撃した就業者にその内容を確認したところ、日常的なサービス残業などを含む労務管理上の関与・目撃率が最も高い結果に。

職位別では「部長相当」の関与・目撃経験が22.4%で最も高く、職種では「間接部門」の関与・目撃率が最も高い。

企業の不正・不祥事が発生する要因

不正発生リスクを高める要因を分析すると、長時間労働や不明確な目標設定、成果主義・競争的な風土などが不正発生のリスク(個人の不正許容度、組織の不正黙認度)を高めていた。

企業の不正・不祥事に対する防止・改善策

人事管理における「目標の透明性(個人目標と組織目標の紐づき)」「従業員主体の異動(会社都合の異動・転勤の少なさ)」や「人材の多様性」が、主たる不正発生要因(「属人思考」「不明確な目標設定」「成果主義・競争風土」)に対してマイナスの影響(不正発生のリスクを下げる)を与えている。

企業の不正対策は、従業員から「現場感の欠如」や「対処の不徹底」、「量的な負担感」を感じられており、そうした対策が不正対策を形式的に「こなす」意識につながっている。

不正目撃者の53.9%が不正に対して何らかの対応を行い、「特に何もしなかった」が46.1%。対応内容としては、「社内の上司に報告した」が36.2%で最多。

従業員の「膿だし感(会社の悪い部分が明るみになって心が晴れた)」「腹落ち感(会社の対応について納得できた)」は、不正の解決度とプラスの関係が見られた。また、「腹落ち感」「吐き出し感(しっかり自分の気持ちを話せた)」があることが、こなし意識とマイナスの関係が見られた。

調査概要

関連情報
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/data/corporate-misconduct.html

構成/清水眞希

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年9月13日(金) 発売

DIME最新号は「AIスマホ Copilot+ PC 完全攻略ガイド」!SKY-HI、パリ五輪代表Shigekixも登場!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。