この酒に高速一瞬!カーツさとうのツマミ教室
第二発目「馬鹿流グラタン」
相変わらず神々しいお美しさの吉永小百合様がCMされているお酒といえば、キリンのクラフトビール『スプリングバレー』。
一口に『スプリングバレー』といいましても『シルクエール<白>』と『豊潤<496>』の2種類があるんですよね。で『シルクエール<白>』の方はどんなビールかすぐに想像はつく。
「エール」ときて「白」とくれば、これは間違いなく「ホワイトエール」だろうと。
わからないのが『豊潤<496>』。調べたら『IPL(インディアンペールラガー)』だっつうんすね。
『IPL』。簡単にいえばクラフトビールでも人気筋の『IPA(インディアンペールエール)』みたいにホップを大量に使いつつも、エールみたいに上面発酵ではなく、ラガーのように下面発酵で作られたビールっつうことですね。
あ~こりゃオレの好きなタイプと思い、なおかつ小百合様の宣伝。美味いに決まってると思って呑んだら、いや、本当に美味い!
↑『スプリングバレー 豊潤<496>』。バッケージデザインも小百合様的にどこか高貴。
まず商品名通りとにかく豊潤。かといってドロッとただ濃厚というのとは違って、クドさがなくてスッキリ呑める。スッキリ呑んだ後は鼻孔に広がるフルーティーな香り。ウ~ン小百合様!
そんな『スプリングバレー 豊潤<496>』に合わせた天井知らずで簡単。そして最初に書いちゃうけど本気で傑作な料理を教える。その名も『馬鹿流グラタン』である。“馬鹿流”ってのは“馬鹿でも作れる”って意味の他にもう一つ深い意味があるんですか、その答えは最後で。ま、料理詳しい人なら「ハハン」と気付いちゃったかもしれませんが。
まずは材料は以下。
↑今回もどこでも手に入るヤツばっかりでございます。
○カルビーの『じゃがりこ』一個っつうか1パッケージ。写真はサラダ味ですが、他のどんな味のヤツでも好きなヤツを買ってくればいい。
○『タラタラしてんじゃね~よ』一袋。よっちゃん食品の駄菓子。コンビニの駄菓子コーナーにたいてい置いてある。
○『スライスチーズの溶けるヤツ』2枚。どこの商品でもけっこう。もし家に買い置きがあるんだったら溶けないタイプのヤツでもかまわんす。
○『缶のコーンポタージュスープ』1缶。コーンポタージュなら種類問わず。ツブツブタイプの方が、見た目が豪華にはなる。
○アルミ箔。これだけはお願いですんで1ロール買い求めて。
この『じゃがりこ』を使ったのは理由がある。実はこの原稿を書いてる今現在のほんの2時間前。侍ジャパンがWBCで優勝しまして、まだ精神的に感動で痺れたまんまなんすが、WBC関連のニュースで一つ「ヘェ~」と思ったことがあったんですよ。
東京ラウンドを取材してたアメリカの記者が「日本のお菓子はおいしい」って言ってて、その中にこの『じゃがりこ』が入ってたんで、あ~『じゃがりこ』でこの記事向けになにか作ろうって思ったんですよ。
で、今回は包丁かガスコンロくらいは使った料理にしようと思ったんすが、どうやら独り暮らしで普段料理しない人も、オーブントースターは持ってる率が高いって話をたまたま聞いて、ならばオーブントースターを使った料理でグラタンにしよう、と。ちなみに包丁は今回も使いません。
でもグラタンっていうと、普通は耐熱皿とか必要じゃないですか。でも持ってない人も多いでしょ? 独り暮らしだと。なのでそんなの使わない! 代わりにアルミ箔で皿を作るワケです。
蛇足ですが、この料理を撮影しながら実際に作った後に、試しに『じゃがりこ』を使ったグラタンって世間にあるのかな? って調べたらネット上に結構あるんですね。でもさ、ソーセージ使えだの、市販のホワイトソース使えだの、牛乳使えだの、面倒なこといってるワケ。
そこをポタージュスープをソース代わりに使うことで、面倒な味付けも不要にいたしました。自分で言うのもなんですが、これが今回の料理の一番すごいトコ。
前書き長くなりました。とっとと調理過程に入る。