「パーパス」とは、企業の社会的存在意義を表すビジネス用語。一方で「エンゲージメント」とは、従業員が持つ会社組織への愛着心を示す。
近年ではますますパーパスへの注目度が高まっているほか、上場企業では人的資本の開示が義務化されることから、エンゲージメントへの注目度も上昇すると考えられる。
そこでビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリーはこのほど、求職者1,034名、採用担当者219名を対象に「パーパスとエンゲージメントに関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
自社のパーパスを認知していると78%が回答
78%が自社のパーパスを認知・共感しているという結果となった。
自社のパーパスを認知していると回答した⼈に、パーパスへの共感度合いについて聞くと「とても高い(23%)」「比較的高い(56%)」「比較的低い(16%)」「とても低い(4%)」となった。
直近の転職時に、転職先のパーパスを重視したか聞くと「給与よりも重視した(24%)」「重視したが給与ほどではなかった(32%)」「重視していなかった(34%)」「その他(10%)」となり、56%が転職時にパーパスを重視しているという結果に。
転職時にパーパスを重視する⼈は増加傾向にあり、2022年の調査結果では、重視している⼈の割合(給与よりも重視した+重視したが給与ほどではなかった)は75%という結果になった。また、パーパスを「給与よりも重視した」⼈の割合は、2019年から2022年の3年間で1.75倍となった。
転職先に求めることとして「給与⽔準(65%)」「共感できるパーパスを持っていること(62%)」「勤務形態の柔軟性(54%)」が上位に。給与と同程度、パーパスを⼤事にしていることも明らかとなった。
現職のパーパスへの共感度合いが「とても高い」と「とても低い」と回答した⼈について、モチベーションが高い(とても高い+比較的高い)⼈の割合を元に比較すると、パーパスへの共感度合いが「とても高い」と回答した⼈は90%、「とても低い」と回答した⼈は22%という結果で、4倍以上の差があることが明らかとなった。