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「アートフェア東京2023」でみえてきたアートマーケットにおける東京の課題

2023.03.21

日本最大級のアート見本市「アートフェア東京2023」が3月10日ー12日の期間で開催された。今年の参加ギャラリーは144と昨年の150から減少したものの、海外ギャラリーは3→7へと増加している。

また9年ぶりにフェアに復帰した「西村画廊」や15年ぶりにフェアへ復帰した「カイカイキキギャラリー」など、見所がさらに増えたことが印象的であった。

そこで今回はあらためてアートフェア東京の魅力を再考するとともに、今回、新たな潮流を感じたアーティストに注目したいと思う。

アートフェア東京の魅力とは

2005年から始まったアートフェア東京。その魅力が何かといえば、日本ならではの文脈や独自のマーケットにあると感じる。つまり必ずしも「現代アート」「コンテンポラリー」という特定のジャンルではなく、古美術品や工芸などが一堂に展示されることも大きな魅力ではないだろうか。

その点において明らかにアート・バーゼルなどのハイエンドなアートフェアとは異なるものの、それが東京の多様性、そして日本独自のアートフェアとしての面白さを表しているように年々感じる機会が増えてきた。会場を歩けば古美術〜近代〜現代の作品を往来しながら鑑賞も購入する機会も同時にある貴重な場所としての役割を担っている。

またコミッティの小山登美男氏がいう「作品を購入することは、社会のなかでのアーティストの活動の出発点となり、アーティストの種がまかれるということになるんです」(アートフェア東京プレスページ)というように、アートコレクターが育つ土壌としても機能している。

実際、一般社団法人アート東京が発表している「日本のアート産業に関する市場調査」によると、アートフェア東京の売上は2021年で30.8億円、2022年33.6億円と過去最高の売上の更新が続いている。

また2021年の国内の美術品市場規模(古美術・洋画・彫刻・現代美術)は2186億円であり、

これは2020年のデータ比較となるが、世界のアート市場の市場規模5.2兆円に対して、国内全体のアート市場規模の推計は約3.7%である。単純比較は難しいが、2021年の日本の名目GDPの世界シェアは約5%であるため、日本の経済規模と比較した場合、日本のアート市場は大きいとはいえず、今後どのような展開を見せるのか注目し続けたいところだ。

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