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「アートフェア東京2023」でみえてきたアートマーケットにおける東京の課題

2023.03.21

新世代のアーティスト

次に注目の若手アーティストについてふれていきたい。

■アンジュ・ミケーレ (シュウゴアーツ)

1989年ヴェネチア生まれの画家アンジュ・ミケーレ。

銀色の支持体は京都・西陣織の銀糸の材料を用いており、見る角度や天候によって刻々と表情が変化していく。それと同時に鑑賞者の影も映り込むため、絵画でありながら鏡のような不思議な没入体験と時間の移ろいを感じられることもアンジュ作品の魅力である。一見すると大胆でシンプルなモチーフでありながら、実は小さな筆で丹念に描かれることで、作品の持つしなやかで力強いマチエールへと昇華させている。

近年はロロ・ピアーナがアンジュ作品からインスパイアされて誕生した限定スカーフを発表するなど、新たな動きにも注目したい。

■秋山美月(公益財団法人ポーラ美術振興財団)

1992年ローマ生まれのアーティスト秋山美月。

B1のLobbyGallery会場でも存在感を放っていたのが、エキポシ樹脂に鍵が入ったインスタレーション作品「Afraid to look」である。作品タイトルを直訳すると「みるのがこわい」となるが、作品自体が放つ瑞々しい美しさとは異なるイメージが重なることで、さらに深く面白くなる。

不安や恐怖という感情は「不確実」と「確実」のあいだにあるものであり、バランスや調和とは何か、それは個人の感情から世界全体への意識へとミクロコスモス的な広がりをもたせている。

直近では「ポーラミュージアムアネックス展2023ー自立と統合ー」の後期が3月17日ー4月16日(会期中無休)に開催されるが、そこで秋山作品も鑑賞することが可能である。

■藤倉麻子(WAITINGROOM)

1992年生まれのアーティスト藤倉麻子。

作家が現代の都市に存在する原始的な呪術性を見出すことをテーマにしているように、

アートフェア東京のブース全体で作家の世界観が体現されていることが印象的であった。

この展示空間に藤倉作品の人口的なテクスチャと触覚性が強調された3DCGアニメーションが流れることで、仮想と現実世界が重なる多層的な身体性を楽しむことができる。

直近では下記で藤倉作品を見ることが可能である。

・WAITINGROOMグループ展「SPRING SHOW」3月9日~4月2日(定休日:月・火・祝日)

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