真っ白な雪景色が広がるゲレンデを、“バイク”で走ってきました!
普段はホンダのカブに乗ってツーリングを楽しんでいる筆者。今回乗ったのは、軽量小型で取り扱いが簡単な電動スノーバイク(e-SNOW BIKE)です。ウィンタースポーツに新たな選択肢が誕生する予感がしています…!
e-SNOW BIKEに乗ろう!
午後1時、長野県王滝村にある御嶽スキー場に到着しました。普段はウィンタースポーツをしない筆者にとって、ゲレンデに広がる空と雪のコントラストは新鮮です。
この日は快晴ということもあり、老若男女問わずお客さんがたくさん。白い雪に皆さんのカラフルなウェアが映えていました。
大盛況のリフトから50mほど離れたところ。お目当てのエリアを発見です!
赤いネットで区切られたコース内で、4台のバイクがコースの斜面を滑り降りてきました。
とても不思議な光景です。通常、バイクが雪道を走るなんてまず不可能。しかもエンジン音などの騒音は一切なく、「シャーッ」という雪の擦れる音が聞こえるほどに静かなのです!
e-SNOW BIKEの特徴
今回訪れたのはe-TRAIL PARKのイベントで、e-SNOW BIKEに乗って雪道を走るというアクティビティです。(イベントは期間限定です。2023年3月以降の開催については、御嶽スキー場までお問合せください)
車両はSUR-RON(サーロン)社製の電動バイク『Light Bee X(ライトビーエックス)』。車重は大体80㎏ほどと軽量で、従来のエンジン式のスノーバイクと比べるとかなりスマートな印象です。
実はこのe-SNOW BIKE、昨年ご紹介した『e-TRAIL PARK南箱根』と『e-TRAIL PARK海老名』と同じ車両。タイヤの位置にライトビーエックス用のクローラーキットを装着しているのです!
具体的に見ていくと、リアタイヤはカナダのメーカーが作る『TRACK N GO』というクローラー(キャタピラーのこと)に付け替えられています。
駆動力が高いクローラーは、ガタガタで滑りやすい雪上では圧倒的な走破力を発揮します。スキーやスノーボードとは違って坂を上ることができるため、ウィンタースポーツ経験者には新鮮に感じるかもしれません。
またよく見ると、一般的なバイクとは違い、チェーンがクローラーの上でWの字を描くように張り巡らされています。
これは、スプロケットを逆回転させる必要があるため。後ろから覗き込むと、タイヤの位置に大きなスプロケットが取り付けられ、クローラーと噛み合わさっているのが見えました。
フロントタイヤは、スキーのような形の板に付け替えられています。もちろんフロントブレーキは存在せず、リアとは対照的に非常にシンプルな構造です。
通常のライトビーエックスとe-SNOW BIKE、2台を比較するとこの通り。
e-SNOW BIKEではフロント回りがスッキリ、リア回りがゴツゴツとメカっぽさが強いため、並べて見比べてない限りはとても同じ車両には見えないほどに雰囲気が違いますね。(2023年3月現在、ライトビーエックス用クローラーキットは、日本における一般販売は予定されておりません)