男性更年期は、40代後半から始まるといわれる。その男性更年期には、どのような症状が自覚されているのだろうか。アンケート調査結果では、男性の更年期症状を取り巻く環境には、「言いにくい」「認めたくない」「対処法がわからない」という3つの課題があると分かった。家族や周囲に気付かれないよう、更年期障害の症状にまつわる悩みを相談したい人も多いだろう。そんなニーズに応えるクリニックやサービス、セルフ診断について紹介する。
男性更年期 40代男性はどんな症状を感じている?
株式会社ツムラが2022年11月、20代~60代の男性を対象に調査を行った「男性の更年期に関するイメージと実態調査」のうち、更年期症状を自覚する40代~60代の男性100人に、自身の更年期症状として当てはまるものを聞くと、「疲れやすい」(66.0%)が最も多くなり、次いで「頻尿」(41.0%)、「不眠」(40.0%)と続いた。
40代に限ってみると、第1位は「疲れやすい」で65.4%、第2位は「イライラ」で50.0%、第3位は「不安・パニック」と「不眠」と「集中力・記憶力の低下」で30.8%と並んだ。
こうしてみると、疲れやイライラ、不安、不眠など、日々よく起こる不定愁訴のような症状が上位となっていることが分かる。
また、自分の更年期の症状について、男性の84.3%が「対処方法がわからない」と回答(※20 代~60 代の男性 600 人を対象に調査)し、症状を自覚しながらも「周りに言いにくい」(63.0%)、「症状があっても認めたくない」(58.0%)と感じている人が多いことも判明。
これらのことから、更年期症状を自覚する男性には「言いにくい」 「認めたくない」「対処法がわからない」の3つの課題があることがわかった。誰にも相談できずに悶々としている男性も多いと考えられる。とはいえ、病院へすぐに出かけるのは気が引けるし、効率が良くないと考えるかもしれない。
最近では、ラフな雰囲気で相談できるクリニックやオンライン相談、Web上で気軽にチェックできる“男性更年期障害予備軍”の診断サービスもある。これらを紹介しよう。