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「漫画の日」は年に3回あるって知ってた?

2023.02.05

日本には漫画の日と呼ばれる記念日が年に3回あるのをご存じでしょうか?漫画の日が制定された時期や由来はさまざまですが、漫画や著名な漫画家と関連性がある点では共通しています。漫画の日をひもといていくと、漫画の歴史や原点に触れられます。

漫画の日はいつ?由来は?

日本には『〇〇の日』と名付けられた記念日がいくつもあります。中でも、漫画好きならぜひ覚えておきたいのが『漫画の日』です。一般的に、記念日は年に1回であるケースが多いですが、漫画の日は年に3回も存在します。

漫画にまつわる記念日は年に3回ある

日本では、漫画にまつわる記念日が年に3回やってきます。一般的に『〇〇の日』と名付けられる記念日は、語呂合わせで制定されるケースが大半です。一方で漫画の日は、漫画や漫画家に関連性があるのが特徴で、語呂合わせではありません。

  • 2月9日『まんがの日』
  • 7月17日『漫画の日』
  • 11月3日『まんがの日』

記念日が制定された由来を知ると、漫画文化への知見がグッと深まります。背景をひもといていくうちに、歴史や文化にも興味が湧くかもしれません。後述でそれぞれの記念日の由来を詳しく解説します。

2月9日は手塚治虫の命日

漫画カフェ

(出典) photo-ac.com

『漫画の日』の2月9日は、手塚治虫の命日でもあります。手塚治虫は日本を代表する漫画家の一人で、代表作には『ブラック・ジャック』『鉄腕アトム』『ふしぎなメルモ』などが挙げられます。手塚治虫の命日が漫画の日に制定された背景や経緯を見ていきましょう。

漫画本専門古書店の「まんだらけ」が制定

手塚治虫の命日を漫画の日としたのは『まんだらけ』です。まんだらけは、東京都に本社を構える会社で、古書籍店の経営や自社出版物の編集・販売などを行っています。漫画本専門古書店としての歴史は長く、創業したのは今から35年以上も前のことです。

手塚治虫が他界したのは、1989年2月9日です。漫画の神様が残した偉大な功績を伝えるため、命日を漫画の日に定めたといいます。国や日本漫画家協会が正式に認めた記念日ではなく、あくまでもまんだらけ独自の記念日である点に留意しましょう。

自店のPRに力を入れるところも多い

漫画の日にちなみ、まんだらけではさまざまなイベントを開催しています。過去には、スタッフがコスプレで接客する『コスプレデイ』が企画されました。

2月9日は、自店のPRに力を入れる一般書店や漫画本専門が多くなります。漫画に関連したSNS投稿やプレスリリース、イベント案内が増えるため、漫画が好きな人にとっては情報収集の好機会といえるかもしれません。

「昭和の漫画はあまり読まない」という人も、この機会に手塚治虫の作品を手に取ってみてはいかがでしょうか。

7月17日は「パンチ」が創刊された日

寝そべって本を読む女性

(出典) photo-ac.com

7月17日の漫画の日は、『パンチ』が創刊された日に由来しています。漫画の歴史に精通している人でなければ、パンチがどのようなものなのか想像ができないかもしれません。パンチはイギリスの絵入り風刺週刊誌で、その歴史は1840年代にさかのぼります。

イギリスで「パンチ・ロンドン・シャリヴァリ」が創刊

パンチ(パンチ・ロンドン・シャリヴァリ)はイギリスで創刊された風刺週刊誌で、1841年7月17日に創刊されました。

創刊者らは、当時のフランス社会をにぎわせていた日刊風刺新聞『ル・シャリヴァリ』に刺激を受け、同様の風刺週刊誌をイギリスでも普及させたいと思ったようです。

パンチは単なる風刺週刊誌ではなく、当時の社会では珍しい『絵入り』です。このパンチが漫画の原型ともいえることから、7月17日が漫画の日になったものと推測されます。実際のところ、いつ・誰が記念日を提唱したのかは定かではありません。

日本でも幕末に「ジャパン・パンチ」が発刊

実は、日本でも過去に『ジャパン・パンチ』が発刊されています。幕末期から明治初期の日本を描いた風俗雑誌で、作者はイギリス人のチャールズ・ワーグマンです。横浜の外国人居留地で創刊され、1862年~1887年まで刊行が続きました。

ジャパン・パンチは、漫画の呼称の一つである『ポンチ絵』の語源です。ジャパン・パンチの刊行後は、『滑稽新聞(1901年)』や『東京パック(1905年)』などの風刺漫画雑誌が流行しました。その流れで、日本初の子ども向け漫画『少年パック』が創刊されています。

11月3日も「まんがの日」

積みあがった漫画

(出典) photo-ac.com

11月3日は国が定めた『文化の日』ですが、日本漫画家協会と一部の出版社が定めた『まんがの日』としても知られています。いつ、どのような経緯でまんがの日が生まれたのでしょうか?

日本漫画家協会が中心となって制定

11月3日のまんがの日は、日本漫画家協会と一部の出版社により、2002年8月に制定されました。そもそも、この日は『自由と平和を愛し、文化をすすめる』ことを趣旨とした国民の休日(文化の日)です。

※出典:国民の祝日について|内閣府

漫画は単なる娯楽ではなく、人々に感動や喜びを与える芸術文化の一つです。まんがの日には、「漫画を文化として認知してもらいたい」という日本漫画家協会や出版社の思いが反映されているといえるでしょう。

手塚治虫の誕生日も理由の一つ

11月3日は手塚治虫の誕生日です。文化の日と手塚治虫の誕生日が重なっていることも、まんがの日が制定されるきっかけになったようです。ちなみに、『ゴルゴ13』の作者であるさいとう・たかをも11月3日に生まれています。

手塚治虫やさいとう・たかをの漫画を手に取ってみるのもよし、よい漫画本をプレゼントし合うのもよし、漫画に対する愛着を深める日にしたいものです。

日本漫画家協会が制定する記念日だけに、漫画を扱う店舗やミュージアムではさまざまなイベントが開催されます。各地のイベント情報をチェックして、ぜひ足を運んでみましょう。

石ノ森萬画館では「マンガッタン文化祭」が開催

石ノ森萬画館(宮城県石巻市)は、『サイボーグ009』や『仮面ライダー』などでおなじみの漫画家・石ノ森章太郎の漫画ミュージアムです。まんがの日・文化の日にちなみ、毎年11月3日に『マンガッタン文化祭』を開催しています。

文化祭の内容は毎年変わりますが、クイズラリーやワークショップ、キャラクターの記念撮影など、子どもから大人まで楽しめる内容です。イベントの詳細は公式ホームページで確認してください。

※20231月25日時点の情報です

参考:11/3「マンガッタン文化祭2022」を開催しました! – 石ノ森萬画館

構成/編集部

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