国産mRNAワクチン
2023年1月に承認申請を行なう予定
第一三共が追加接種用ワクチンの開発に取り組んでいる。3回目の接種を想定した最終段階の臨床試験が終了。これまでのワクチンと同程度の有効性が確認でき、安全性にも問題がなかったと発表されている。
日本がmRNA医薬の技術応用を実現する日は近い!?
「mRNAの技術はファイザーやモデルナが世界で初めて実用化しました。伸びしろがあると考えられており、インフルエンザワクチンやがんの免疫療法などに応用できないかと、各製薬会社が開発に取り組んでいます。国産のmRNAワクチンが実用化されれば貴重なノウハウを手にしたことになるでしょう」(谷本さん)。日本の医療業界にとって、大きな武器となる可能性を秘めていそうだ。
9価HPVワクチン
2023年4月から無料化
HPV(ヒトパピローマウイルス)とは性器や皮膚に感染し、子宮頸がんや肛門がんなどの原因となるウイルスだ。現在は、これに対するワクチンの2価と4価を小学校6年~高校1年相当の女性を対象に公費で定期接種を行なっており、9価についても2023年4月から追加されることになっている。
有料だが海外では男性も接種が推奨されている
「HPVは、日常生活の中でありふれたウイルス。型が100種類以上あり、その中でも一部の型が感染することで〝がん化〟につながります。ワクチンには2価と4価、9価があり、価の数が多くなるほどカバーしているウイルスの型が多くなります」(谷本さん)