AIトマト
2023年には実証実験や導入が拡大
農業のスマート化の一例として注目なのが、AIを活用したトマトの収量予測システムだ。スマート化は単に人手不足の解消だけでなく、これまで人の手では不可能だったことも可能にしてくれる。完全な収量予測が可能になれば、供給体制もさらに強化されていくだろう。
高リコピントマトの栽培に導入されている
カゴメ×エイゾス『生鮮トマト収量予測システム』
カゴメでは、これまで蓄積してきた独自のビッグデータと、最先端のAI解析技術を掛け合わせた独自の収量予測モデルを構築。数週間先の予測精度を格段に高めることに成功した。現在は5拠点の菜園で導入済みで、2023年はさらに2拠点へ導入。計7拠点でAI予測システムが活用される模様。
出荷量の最適化や適切な人員配置が可能に
近鉄不動産×NTT東日本×NTTアグリテクノロジー『近鉄ふぁーむ花吉野』
NTTが持っているAIと動画解析の技術を活用し、近鉄不動産が運営する農園で、1週間先のトマトの収穫量を予測する実証実験を2023年3月末まで行なっている。AIを導入することでより正確な収量予測を行ない、予測誤差による欠品や廃棄ロスを回避するとともに、最適な人員配置や供給の安定化も目指している。
水産用ドローン
2023年の水産業を活性化!
水産庁はポストコロナを見据え、国産水産物の需要増加への対応などを進めようとしている。そのひとつがスマート機械購入をサポートする「水産業のスマート化推進支援事業」だ。2022年には以下のような水産用ドローンが同助成対象に選ばれ、2023年には導入が進みそう。
耐久性、拡張性の高い人気シリーズ
CFD販売『FIFISH』シリーズ
入門機からハイエンドモデルまでをラインアップする日本一売れている水中用ドローンシリーズ。開発は中国の水中用ドローンメーカー「QYSEA」。スマホやタブレットのアプリから操作可能で、オプションパーツで様々な用途に活用できる。
マルチビームソナーを搭載する水中作業のパートナー
FullDepth『DiveUnit300』
筑波大学発のスタートアップ企業が開発した産業用水中ドローン。最大潜行可能深度は300m。慣性計測装置と7基のスラスターによって姿勢を自動で安定させるホバリング機能を搭載し、海中の地質調査などにも使われている。
業界が注目する北欧製の最新モデル
Blueye『最新水中ドローン「blueye X3」』
水産業や海底調査に力を入れる海洋国家ノルウェーのベンチャー企業ブルーアイロボティクスが開発。前進速度は3ノット。最大2ノットの潮流でも作業が可能だ。作業時間や水深、水温などのログを取得するDiveLog機能を搭載している。
取材・文/峯 亮佑
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20cm×20cmというサイズ感なので、文字だけでなく、表、グラフ、図などはもちろん、好きなイラストや絵を書き込めます。ちなみに、書き込んだ文字やイラストは同梱されている布できれいに拭き取ることができるため、何度でも書き直すことが可能。また、好きな写真やイラストをアクリルパネルの下に敷けば、トレースしてイラスト化することも可能です。
デスクトップでカレンダーやTo Doリストして使うこともできれば、家族が集うリビングやダイニングに置いて伝言板として使ったり、お店のテーブルやカウンターにメニューボードして使うこともできるので便利。家族や職場の同僚とのコミュニケーションを高めるために、推し活や趣味を盛り上げるために、このおしゃれな付録「LEDアクリルメモボード」を活用してみてはいかが?