【インテリア編】目に入る情報量を減らせば垢抜ける!
「気分が上がるおしゃれなデスク空間への近道は、視界の情報量を減らすことにあります」(窪川さん)。作業していれば、当然、書類や資料がたまっていくが、それをただ積んでおくのと、おしゃれなボックスに入れて情報量を減らすのとでは、景色に大きな差が出るという。
「ボックスの中まで整然としようとすると、片づけベタな人は疲れてしまうので、そこまでがんばりすぎないで大丈夫。おすすめは〝とりあえず〟の仮置きボックスを用意すること。とりあえずその箱に入れておいて、週末の30分で集中して片づけるのが効率的です」(米田さん)
【Step 1】抜けのある場所が◎ デスクを置く位置を決める
空間づくりのキモとなるのは、デスクの配置。「スペースが許されるなら、四方を壁で囲われるような場所ではなく、正面、左右どこかに窓があるような、抜けのある空間にデスクを置くことをおすすめします。窓がなければ、植物を置いてもいいですね」(窪川さん)。作業の合間にふと顔を上げた時、外の景色が見えたり、グリーンが目に入ったりすることで、気分転換にも。
〈SAMPLE〉トバログさんは掃き出し窓に向かってデスクを配置。
【Step 2】スペースに合ったデスクを選ぶ
ワークスペースづくりの軸となるのは、何といってもデスク。「デスクのサイズを検討する際は、デスクを置いた後、部屋の残りのスペースにほかの家具を配置しづらくなっていないかも留意してほしいですね。できるだけ四角い空間が残ったほうが、部屋を作りやすいです」(窪川さん)
[POINT]簡単に高さを調整できるものがベター
作業によって適した高さは異なる
「実は、物書きをする時とパソコンのモニターに向かう時とでは、最適な机の高さが違います。おすすめしたいのは、高さが調節できるタイプ。固定タイプなら、フットレストや座布団を使って調節しても○」(米田さん)
適したデスクの高さの目安は、書き仕事なら73cm、PC作業なら67cm。作業ごとに集中しやすい高さの机に移動するのも手。
【Step 3】隣に収納家具を用意。統一感がキモ
効率、インテリアのどちらの側面から考えても「デスクの上はできるだけものを少なく」というのが、プロふたり共通の意見。そのために必要となってくるのが収納家具だ。「脇に棚を置くにしても、デスク下に収納家具を加えるにしても、素材や色は揃えることが大切です。そうすることで、インテリアにまとまりが生まれます」(窪川さん)
〈SAMPLE〉収納はデスクと高さを揃えると出し入れが楽。写真はプレゼン大学 髙橋さんの机。
[POINT]〝黄金ゾーン〟を意識する!
手の届く場所を飾りものや植物で占領してしまうのはNG。「本来すぐに手に取りたいものが、〝黄金ゾーン〟から追いやられてしまいます。装飾は吊るしたり、壁付けの棚を活用したりして工夫しましょう」(米田さん)
【Step 4】ラグでゾーニングする
作業用の個室があればベストだが、そうでない場合、オンとオフで空間を切り分ける〝ゾーニング〟が大事。「ラグを敷くことで、リビングからワークスペースを切り離すなど、空間を分けることができます。機能面だけでなく、布ものは手軽に季節感やトレンド感を出すのにも効果的ですよ」(窪川さん)
〈SAMPLE〉「民族的な柄がトレンド。ラグで取り入れるのもいいですね」(窪川さん)
[POINT]〝結界〟になる!
米田さんも「ラグで〝結界〟を張ることができる」と言う。「〝この中にいる時は仕事に集中する時〟と事前に家族に伝えておくと、話しかけられず集中できます」(米田さん)
【Step 5】〝高さ〟を意識して植物や照明をプラス
デスクを起点にすると、ものの配置も重心が低くなりがち。「それだと、床に近いゾーンばかりが飽和状態になってしまいます。アートを飾ったり、植物を吊るしたり、高い位置も活用しましょう。スタンドライトもおすすめです」(窪川さん)
目安としては、座った時の目線の高さより上、高さ100〜130cmくらいの空間にほどよい装飾があると、インテリアとしてバランスが良い。
取材・文/坂本祥子 イラスト/泰間敬視
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