好いいワークスペースに憧れても、どうやって空間を作ればいいかわからない……。そんな方のために、見た目よし!機能よし! の作業場の作り方をふたりのプロが指南。
教えてくれた人
インテリアスタイリスト
窪川勝哉さん
1974年生まれ。インテリアだけでなく、クルマや家電、文房具など、プロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。
整理収納アドバイザー
米田まりなさん
1991年生まれ。東京大学経済学部卒。整理収納アドバイザー1級。〝モノを捨てなくても片づく〟メソッドを提案。最新刊は『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』。
まずはアイテムの整理から。それからインテリアに着手
仕事がはかどって気持ちも上がるワークスペースを作るには、やみくもにアイテムを購入するのではなく、効率的な空間づくりの基本を押さえておきたい。
「デスク環境を整えるなら、まずは机周辺の視覚刺激を減らすことから始めましょう。例えば本棚。本の背表紙は情報量が多くて、本棚に並んでいるだけで視覚刺激を増やし、集中力をそいでしまう要因にもなります。デスク周りに置くのは、タイムリーに必要とする数冊に絞るのが吉です」
そう語るのは、整理収納アドバイザーの米田まりなさん。本に限らず、まずはデスク周りに必要なものとそうでないものの整理をすることが第一歩なのだという。
次に着手するのが、インテリアとしての空間づくり。
「まず考えるべきは、ワークスペースを部屋のどこに配置するか、です。個室でない場合は、特に作業スペースのことだけを考えて配置してしまうと、〝デスクを超一等地に置いてしまったがために、ソファやダイニングテーブルの配置に悩んでしまう〟という悪循環が起こりがち。部屋全体を見渡して考えましょう」
そうアドバイスするのは、インテリアスタイリストの窪川勝哉さん。
整理収納とインテリア、それぞれのプロの視点を加えながら、失敗しない空間の作り方を、ステップを踏んで説明していこう。