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「せんべいの会社からグローバル・フード・カンパニーへ」亀田製菓代表取締役会長兼CEOジュネジャ・レカ・ラジュ氏インタビュー

2022.12.21

研究に惚れた男が経営者になった理由

──ところで、ジュネジャさんは最新の知見を得るため、論文などの紙資料を大量に持ち歩くのでカバンがとても重たい、という話を耳にしました。

「どうして知ってるんですか(笑)。最近はタブレットで読めるようになりましたけどね、今でもめちゃめちゃ重いですよ」

──ジュネジャさんは博士号を持つ研究者としてキャリアをスタートさせました。研究者を続ける選択肢はなかったのでしょうか?

「もちろんありました。私は研究するために日本へ留学しましたし、研究に惚れた男です。今でも研究は大好きですし、研究所へ行くと生き生きします(笑)。実は就職でアメリカへ行くことが決まっていたんですが、縁あって入社することになった太陽化学の社長から『売上利益はいらない。世の中にないものを作れ』と言われました。それで私はお茶や卵から新しいものを作った。でも新しいから、誰も売り方がわからない。それで自分で売りに行ったんですね。するとだんだん役職が上がって、やがて取締役になりました。その時社長に『あなたは枠を超えて仕事をするから、経営者になったんですよ』と言われたんです」

──枠というのは?

「研究員が研究だけやるのが枠の中の仕事。でも私は違った(笑)。もともと私はインドで理学を勉強していて、来日して阪大では生物工学、名大では農学でした。太陽化学では食品加工の研究をして、ロート製薬では医学や化粧品を扱った。私にはそういうバックグラウンドがあり、すべてが学びだったんです。なぜ経営者になったか……それは、流れに乗ってしまったからですかね(笑)。でも経営者は私の性に合っていたんでしょう。働きがいがあるから、忙しいけど楽しいんですよ」

──ジュネジャさんは「趣味は仕事」と公言されていますが、働きがいを持つため、どんなことを大事にされていますか?

「仕事は〝仕事〟と思うと苦痛なんですよ。それにはまず自分のやってる仕事を好きになってください。その仕事を誇りに思ってください。そしてね、プラス思考ですよ。マイナスに考えると、すべてマイナスになる。自分の職場がダメ、この上司がダメ、この会社がダメ……それで終わりですよ。この会社のここが好き、この上司のここ好き、いい点を探すプラス思考で前向きに考える。

 そして挑戦です。私には挑戦の気持ちがある。だって私は不利じゃないですか。日本人じゃないし、日本語も中途半端、地方で働いてきて、叩き上げで取締役になった。だから『自信を持って、怖がらないこと。挑戦すれば、失敗もするでしょう。でも失敗してもいい。どんどんチャレンジしてください』と社員に言っています。なぜこの会社へ来たのか、どうしたらよくなるか、ずっと考えてます」

自分の仕事を好きになることそしてその仕事に誇りを持ってほしい

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