同じ日に生まれていれば同じ運命なのか?
時々、このような質問を頂きますが、普通に考えて、別の人間が同じ運命になるはずがありません。まず、四柱推命は生年月日だけでなく、性別も大きく影響します。それは、陰陽思想がベースになっているため、陽である男性と陰である女性では、運命の大きな流れが逆になるからです。
生年月日も性別も同じだったとしても、育った環境や遺伝子は違いますから、赤の他人の場合、運命は全く別のものになることは想像が難しくないでしょう。同じ親から生まれた双子でも、ケンカをすればどちらかが勝ち、どちらかが負け、思うことはそれぞれです。実は双子の場合はお互いが違いを探すようになっていきますから、真反対の性格になる場合が多いのです。また、双子は基本的に学校では別々のクラスに配属されますから、つき合う友だちも違えば、担任の先生も違います。当然ながら、大人になるにつれ、ふたりの違いの差はどんどん広がっていきます。
それでは「四柱推命で結果が同じなのに、違う運命になるなら、当たらないということになるのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。四柱推命で観る場合も、星を活かしているか、活かせていないか、どの星がどう出ているのか、などは違いますから、同じになるわけはありません。また、星1つとってみても、その意味は複数ありますから、活かし方のパターンは限定されていないのです。ただ、やはり持っている星は同じですから、2人共が心身ともに豊かになろうと思うなら、やはり似た感じにはなります。
今の自分は運命に準ずる生き方をしているのか
四柱推命で“当たる・当たらない”という見方をするのは、お遊びの領域でしかありません。まずは当たるように生きていくことが、幸せになるために目指すべき中間ゴールと言えるでしょう。それを物語るように、実際、多くの人を四柱推命で観ると、イキイキと輝いて生きている人は四柱推命の命式通りですし、生きづらさを感じていて経済的にも豊かでない人ほど、四柱推命の結果に反して生きているのです。
四柱推命は自然界の法則と申しましたが、生まれ持った性質のまま自然体で生きている人は、四柱推命で観なくとも既に当たるように生きています。運気の波にも上手く乗っており、人づき合いも相性の良い人とばかりつき合っています。何にも侵食されることなく感性が澄んでいる状態ならば、すべて自分の感覚として“分かっている”のです。
ただ、そうは言っても、世の中は複合的な要素が入り混じっており、その中に身を置いて過ごすわけですから、誰もが少なからず悪い影響も受けてしまい、不自然になってしまいます。また、「自分の生き方はこれで良いのか」「未来はどんな運気が巡ってくるのか」などは誰でも気になることですから、ある程度幸せな人でも、確認のために四柱推命を知っておいた方が良いでしょう。