小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

カリスマオタクのアイドルプロデューサーがアジアのマーケットに挑む理由

2022.11.29

カリスマオタクの木本憲志さん

クラウドファンディングが成功のスタート

いわゆるアイドルオタクから自分でアイドルグループをプロデュースし、低迷の続くCD業界で驚きの枚数を売り上げる木本憲志さん(35歳)。オタク界の頂点に立つ人物とも呼ばれています。今、彼は日本を超えてアジアのマーケットに挑んでいます。

木本さんは岡山県出身。中学の頃からアイドルにハマり、応援活動をしていました。大学時代にはオタク代表としてテレビに出演したり、アイドルイベントを手がけたりしていました。

2015年にアイドル事務所を作り、自身のプロデュースによる『煌めき☆アンフォレント』というアイドルグループを誕生させます。しかし、当然、資金もおぼつきません。そこで、クラウドファンディングを利用してみると……。

「ファースト・シングルを制作する費用を募った所、319万円が集まりました。セカンド・シングルの時は511万円、これが地下系アイドルのCD の平均的売上枚数が500~1,000という中で1万5,000枚というヒットを飛ばしました。ニュースでも取り上げられるなどして一気にグループの人気が上がっていきました」

その後もヒットを連発、ついには日本コロムビアと契約しメジャーデビューします。波に乗る木本さんは姉妹グループの「綺星★フィオレナード」も誕生させます。

何が成功の鍵だったのか?その理由の一つが“損して元を取る”という積極的投資でした。

「クラウドファンディングで得た資金を楽曲につぎ込みました。作詞作曲者、アレンジャー、ミュージシャンすべて自分の納得のできる人たちに頼み、レコーディングも繰り返し、こだわり抜いた物を作ったんです。そして、CD販売などで得た資金を、また次の楽曲制作に使いました。普通の地下系アイドルの楽曲制作費の3~4倍なので赤字の場合が多いです(笑)」

野村、オシムに学ぶマネージメント術

InterFMで元モーニング娘。の小川麻琴さんとDJを担当

成功の別な理由は野村克也さんやイビチャ・オシムさんに学んだマネージメント術でした。

「もともと大学で精神分析学を専攻していたこともあり、人を把握したり掌握する術に興味を持っていました。アイドルと共に野球やサッカーも大好きで、お二人からは強く影響を受けました」

野村さんからは“再生工場”と呼ばれた「人の優れた部分を見出し、それを伸ばしていく」術を、そして、オシムさんからは「チームのバランスを取るための術」を学んだそうです。

その結果として、木本さんの手がけるグループのCD売り上げ総数は13万枚、また『煌めき☆アンフォレント』は地下アイドルとしては稀な渋谷公会堂でワンマンコンサートが実現しました。

日本を超えて、海外へ進出!

木本さんを誕生日を兼ねたアイドルライブイベント

木本さんは日本での成功の後、新たな戦場とし海外を選びます。その第一歩目は台湾でした。

「もともとウチのグループのファンが台湾で多く、何度もライブを行なっていたんです。自分たちの作った楽曲で、異国の地のファンが最高に盛り上がっているのを見て震えました」

同時に、先述のようなこだわり抜いた楽曲が海外でも通用することを実感。また現地のアイドルグループが木本さんのグループの楽曲をカバーしていたりもしました。

勝機あり!と考えた木本さんは2019年春、台湾に会社を設立します。

「最初はスタッフ集めからです。幸いにも日本語が堪能で芸能事情にも詳しい人をマネージャーとして雇うことが出来たり、その点では恵まれていました」

良い人材にはしっかりとした見合った報酬を渡さなければらない、と木本さんは信じていて、台湾のスタッフたちにも現地の一般企業より高めのサラリーを出しています。

そして、オーディションを開始。すでに台湾で木本さんのグループの知名度が上がっていることから、所属グループを抜けて応募してきた子たちもいたといいいます。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。