現地ライターが教える、日本人がまだ知らないアメリカ旅【ロサンゼルス】
日本人旅行者が素通りしてしまうような場所に、実は本当のアメリカ旅の魅力が隠されているもの。現地ライターならではの目線で、そんなおすすめのアメリカ旅行先をガイドしていくシリーズ、第3回はロサンゼルス。
本場のユニバを満喫し、歴史あるビーチタウンへ
ハロウィンも終わり、11月の街はすでにホリデー気分のアメリカ。これからサンクスギビング(感謝祭)、クリスマスと、大型連休を控え、人々の心は浮き立っている。
ホリデー・シーズン真っただ中のロサンゼルスを訪れて、本家ユニバを体験する旅を計画中の方もいることだろう。そのあとは、憧れのLAでハリウッド、ビバリーヒルズ、サンセットストリップをはしごするのも良いが、周りは観光客ばかりということも……。
日本人をほとんど見かけない地元民行きつけのスポットも訪れ、旅気分を存分に味わってはいかがだろう。
たとえば、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド(Universal Studios Hollywood)から南へ車で約30分の距離にあるロングビーチ(Long Beach)は、ローカルの楽しみが詰まった場所。
ロサンゼルスのビーチと言えば、多くの観光客でにぎわうサンタモニカやベニスが有名だが、ロングビーチはどちらかと言うと、近所の人が犬の散歩に立ち寄るような、気取りのないビーチタウンだ。
レトロな趣漂う通りを、気の向くままに歩いてみよう。個人経営のユニークなショップやレストランもたくさん。海辺では、ロングビーチのランドマークとなっている豪華客船、クイーンメアリー号(The Queen Mary)が係留されているのが見える。
ビーチからすぐに住宅街が広がり、まるで現地で暮らしているかのように人々の日常を垣間見られるのも、ロングビーチの魅力。車社会のロサンゼルスにありながら、「全米で最も歩きやすい地域」に選ばれたこともある。
ダウンタウン方面から公共交通機関でのアクセスも良好。この時期は、一般のアメリカ人が本気で飾り付ける、個人宅のクリスマスイルミネーションをぜひ目にしてもらいたい。
特に、イタリアのナポリにちなんだ名が付くネイプルズ島(Naples Island)という人工島は見逃せない。
おしゃれなビーチハウスや豪邸が建ち並ぶリゾート感あふれるエリアで、夏はウォーター・アクティビティーが活況だが、冬に入ると年末にかけて運河沿いにゴージャスなクリスマスイルミネーションが煌々と輝く。
海沿いのセカンドストリート(2nd Street)を中心に繁華街が広がるベルモントショア(Belmont Shore)もまた、色とりどりのクリスマスイルミネーションほか、この時期だけのイベントが盛りだくさんだ。
ユニバ玄関口となるユニバーサル・シティウォーク(Universal CityWalk)は本国でも入場無料
夜はロマンチックなデートコースに変身するロングビーチのネイプルズ島