■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
(写真はイメージです。本文とは関係ありません)
オヤジナリティー ★★
家計貢献度 ★★
エルドラ度 ★★
コロナ対策度 ★★
この前、北区の王子で仕事があって、その仕事が終わったのが午後3時頃。
いつものように「ちょいと一杯呑んで帰ろうか…」ということになる。
王子に来るのは、恥ずかしながらまだ人生で2回目。4年くらい前に初めて降り立った時は、駅の西口にある立ち呑みのおでん屋で呑んだ。その時のことは、この連載でも書いたんだけど、その時が西口だったんで、「今日は東口でも」って気分で、東口周辺を呑み屋を探して歩いてみる。
駅から3分ほど歩いた所に、普段ならば昼から呑める店があったんすが、なぜかその日だけは『本日の昼営業は休ませていただきます』という張り紙。
そこをあきらめて、呑み屋を探そうと歩きだした瞬間から「昼から呑める店だな」と目に入っていた駅前の店に入った。
もう王子駅東口の本当にド正面。『H(仮名)』という大店で、おそらく地元の皆さんは誰もが知っているお店なんでしょう、なにしろ店頭の看板には『創業昭和22年』なんて書いてある。
サワー類の値段を見ると440円。のところ、チューハイは400円! 根っからの貧乏性が頭もたげて、一杯目はチューハイ!
料理のメニューを見ると、どうやら玉子焼が名物らしい。“王子に来たらこれ!75年続く母の味♪”なんて説明も書いてあって1人前450円。一本(4人前)で1610円ってのもある。
王子に来たら『これ!!』といわれたら、もちろん食べてはみたいんだけど、ちょっと味見程度でいいんだよなぁ~とも思ってメニューをよくよく見ると!プラケースに入った別メニューが卓上にありまして、そこには一品180円の小鉢料理だけが明記してある。そこに発見いたしました『玉子焼』、当然180円!!
店の名物を小さな味見的ポーションで提供する……こういう気遣いがうれしいじゃないです、母の味、そして母の気遣いですよ!誰だよ、その母って。