「埼玉県民の日」はいつ？覚えておきたい無料・割引のある施設と各種イベント

県外で育った人にとって、埼玉県民の日はあまり聞き慣れないかもしれません。しかし、年に1度の埼玉県民の日には、県内はもちろん県外の人にとってもうれしい割引が満載です。埼玉県民の日に関する基本情報やお得情報、おすすめスポットを紹介します。

埼玉県民の日の基本情報

埼玉県民の日の由来や日程、意義を解説します。埼玉県民の日の成り立ちを掘り下げてみましょう。

埼玉県民の日は11月14日

江戸幕府が終わりを迎え、明治政府が樹立されて間もない1871年に廃藩置県が行われ、同年の11月14日に埼玉県が成立しました。そして、埼玉県の誕生から100年の節目を迎えた1971年に、11月14日を埼玉県民の日として定める条例が公布・施行されたのが、埼玉県民の日の始まりです。

「県民が、県の歴史を知り、自治の意識をたかめ、豊かな福祉社会の実現を期する日」とする目的で埼玉県民の日は制定されました。

※出典：○県民の日を定める条例

1971年以降、埼玉県民の日には趣旨に沿った各種イベントが開催されています。2022年の埼玉県民の日は、11月14日の月曜日です。今年も埼玉県民の日から目が離せません。

お得なイベント・割引が盛り沢山

埼玉県民の日およびその前後の数日間には、楽しいイベントが開催されたりお得な割引が適用されたりするため、絶好のお出かけ日和です。埼玉県の条例に基づき、県庁主催のお得な割引制度があるほか、普段は有料の公共施設も無料で見学・体験できるようになります。

入場料が割引されるのは、公共施設だけではありません。県内のレジャー施設が割引価格になるのに加えて、東京都内をはじめとした関東圏のレジャー施設もお得に利用可能です。施設によっては埼玉県民だけではなく、全ての来場者を対象としている場合があるため、県外に住んでいる人も要チェックです。

県庁主催のイベント

埼玉県は11月14日に、埼玉県民の日の趣旨に沿ったイベントや割引サービスを提供しています。目玉となる三つのイベントと割引サービスを紹介します。

県庁オープンデー

1995年から埼玉県は、県政への興味を持ってもらい理解を深めてもらうために、11月14日に県庁オープンデーを開催しています。県庁オープンデーには県庁を一般公開しているほか、県議会議事堂および知事公館の見学会も開催していて、普段は入れない場所に足を踏み入れられる貴重な機会です。

毎年のようにご当地グルメの店舗ブースが立ち並ぶのはもちろん、ご当地ゆるキャラのステージショーやオリンピック・パラリンピックの競技体験、特別ゲストによるトークショーが行われた年もあります。2020年と2021年は閉庁日だったため開催されませんでしたが、2022年は11月14日が月曜日のため開催される可能性が高いです。

県庁オープンデー – 埼玉県

県民ゴルフデイ

県民ゴルフデイも埼玉県民の日の割引サービスの一つで、11月中の平日に1日だけ割引価格でゴルフをプレーできます。割引率はゴルフ場によって異なりますが、県内の60以上のゴルフ場をお得に利用できるのは魅力的です。割引を適用するには、事前に電話での問い合わせが必要です。

例年開催している県民ゴルフデイですが、2020年と2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から実施されませんでした。残念ながら、2022年も同様の理由で実施されません。

県民ゴルフデイ – 埼玉県

県民の日記念フリー乗車券

埼玉県民の日には「県民の日記念フリー乗車券」を利用すれば、県内の交通機関が1日乗り放題になるため、お得に移動できます。「県民の日記念フリー乗車券」を販売している鉄道各社は、西武鉄道および東武鉄道・秩父鉄道・ニューシャトル・埼玉高速鉄道・つくばエクスプレスです。

西武鉄道は普段、1日乗車券を販売していないのに加えて、秩父鉄道とニューシャトルも通常よりも安い価格で販売しています。つくばエクスプレスは県外でも自由に乗り降りできるため、遠出するのにも便利です。埼玉高速鉄道とつくばエクスプレス以外の事業者は事前販売にも対応しており、スムーズにお出かけしたいときは前もって購入しておくといいでしょう。

以下の表は、2021年における鉄道会社別の「県民の日記念フリー乗車券」のチケット料金です。乗車券の料金は一律ではなく、会社ごとに異なります。お出かけ先が複数箇所ある場合は、あらかじめ計画を練って最適ルートで移動できるように準備しておきましょう。

	大人料金	子ども料金
西武鉄道	480円	240円
東武鉄道	480円	240円
秩父鉄道	1,000円	500円
ニューシャトル	430円	220円
埼玉高速鉄道	580円	290円
つくばエクスプレス	2,420円	690円

「県民の日記念フリー乗車券」が2022年にも販売されるかは、一部を除いて公式アナウンスがまだありません。お出かけの予定がある人は、県のWebサイトから最新の情報をご確認ください。

県民の日記念フリー乗車券 – 埼玉県

無料で見学できる公共施設

埼玉県民の日には条例に基づいて、いくつかの公共施設が無料で利用できます。博物館や美術館に加えて、学習施設やプールも無料で開放されるため、家族でのお出かけにおすすめです。

彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアム

「彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアム」は川口市のSKIPシティ内にあり、映像制作を楽しく学べる施設です。「映像ミュージアム」の通常大人520円、小中学生260円の入場料がかかりますが、埼玉県民の日には無料で入場できます。さらにSKIPシティ内の川口市立科学館の入場料も当日はかかりません。

埼玉県民の日にはパネル展示や上映会、プレゼント企画など、イベントが盛り沢山です。2021年の埼玉県民の日には、県内で行われたオリンピック競技のVR・AR体験エリアが設けられました。また、『忍たま乱太郎』『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ！花の天カス学園』など5作品が無料上映されました。

川口市立科学館では高校生によるいろいろなものづくりを体験できるイベントが開かれたのに加えて、プラネタリウムが無料上映されたのも魅力的です。ただし、各イベントには定員があるため、事前申し込みまたは整理券の受け取りを忘れないように気を付けましょう。

SKIPシティ　彩の国　ビジュアルプラザ

熊谷市プラネタリウム館

県が管理する公共施設のみならず、市の施設の入場料が無料になるケースも見られます。例えば熊谷市プラネタリウム館では、通常は高校生以上100円、中学生以下50円の入場料がかかりますが、2021年の埼玉県民の日には無料で一般開放されました。

熊谷市プラネタリウム館は天候や時間、場所に左右されず、いつでも好きなタイミングで星空を見られる学習施設です。過去・現在・未来の星空や四季折々の星座を再現できます。一般投影のほかに、メロディと投影が一体化した『星空の散歩道』、幼児でも楽しめる『おはなし天文学』のプログラムもあります。

プラネタリウム館：熊谷市ホームページ

埼玉県内で割引対象のレジャー施設

県内のレジャー施設でも、埼玉県民の日に入場料の割引が適用されます。県内のレジャー施設のお得なポイントと割引の条件を解説します。

東武動物公園

東武動物公園は動物園や遊園地・プール・ガーデンの4エリアから構成される、複合的なレジャー施設です。通常は入園料に加えて、アトラクションごとにチケットの購入が必要です。入園料とアトラクションのフリーパスがセットになった、アトラクションパスセットも購入できます。

埼玉県民の日には例年、学生の入園料が無料になります。全ての年齢区分で700円以上値引きされ、18歳以上の大人料金では通常よりも1,300円も安い3,800円で販売されました。新型コロナウイルスの影響もあり2022年のキャンペーンの有無は未定です。

ハイブリッド・レジャーランド東武動物公園公式Webサイト

川口市立グリーンセンター

川口市立グリーンセンターは、四季折々の植物を鑑賞できる植物園です。園内には花壇や噴水のほか、大型の遊具やアスレチックもあり、小さな子どもも楽しめる施設がそろっています。

川口市立グリーンセンターでは、2021年にも埼玉県民の日の無料開放を実施しました。通常の入園料は一般310円・高校生以下100円・3歳以下は無料です。ミニ鉄道をはじめとして、園内には有料の遊具やアトラクションもあり、それらの利用料金は別途かかります。2022年にも無料開放されるかは未定です。

グリーンセンター

東京都内で割引対象のレジャー施設

埼玉県民の日に入場料が割引されるのは、埼玉県内のレジャー施設に限りません。隣接する東京都内のレジャー施設も割引対象です。

よみうりランド

よみうりランドは、東京都と神奈川県にまたがる遊園地です。ジェットコースターやゴーカートに加えて、「日清焼そばU.F.O.」の製造体験や編み物作り体験など体験型のアトラクションもあります。

よみうりランドでは2022年も、埼玉県民の日にお得なキャンペーンを行います。11月13〜19日の1週間、入園料とアトラクションのフリーパスがセットになったワンデーパスが通常価格の1,000円引きで購入可能です。割引の適用を受けるには、よみランCLUB会員への登録が必須です。よみランCLUB会員への登録に費用はかかりません。

ワンデーパスの1,000円引きキャンペーンは、埼玉県内に住んでいる人のほかに、県内の学校に通っている学生や県内の会社に通勤している会社員も対象です。入園時には「在住や在学、通勤を確認できる証明書の提示が必要となる場合がある」とされていますので忘れないようにしましょう。

よみうりランド遊園地

東京ジョイポリス

東京ジョイポリスは港区のお台場にある屋内型アミューズメントパークです。謎解きゲームやVRシューティングアトラクションに加えて、人気アニメや映画の世界観を楽しめるアトラクションなどが揃っています。

東京ジョイポリスでも、2022年の埼玉県民の日にパスポートの割引があると発表されています。パスポートがあれば東京ジョイポリスに入場して、好きなアトラクションに乗り放題です。通常料金は大人（18歳以上）4,500円、高校生以下3,500円のところ、それぞれ500円引きの4,000円と3,000円で楽しめます。

11月14日に割引を受けられるのは、埼玉県在住の人と埼玉県に通勤・通学している人です。チケット窓口で証明書の提示が求められます。パスポートの割引のほかに、館内のショップで利用可能なクーポンももらえます。

東京ジョイポリス – お台場で遊ぶならジョイポリスに決まり！

関東圏内で割引対象のレジャー施設

埼玉県民の日には東京都内と埼玉県内のほかに、関東圏内のさまざまなレジャー施設でも割引を受けられます。せっかくの休みを利用して、家族で遠出するのもおすすめです。

鴨川シーワールド

鴨川シーワールドは、千葉県鴨川市にある水族館テーマパークです。屋内展示にとどまらず、屋外展示も充実しているため、海の動物たちの自然な姿を見られるのが魅力です。

鴨川シーワールドでは例年、11月をキャンペーン期間として、入館チケットを割引価格で販売しています。通常は高校生以上は3,000円、小学生途中学生は1,800円、4歳以上の幼児は1,200円の入館料がかかりますが、11月にはそれぞれ2,400円・1,440円・960円になります。

割引の適用を受けるには、埼玉県内の在住証明が必要です。割引の適用を受けたい人全員分の証明書を忘れずに持参しましょう。2022年にも感謝月間があるかは、現在のところ明らかになっていません。

水族館TOP｜鴨川シーワールド-東京・千葉の水族館テーマパーク

那須ハイランドパーク

那須ハイランドパークは、栃木県にあるレジャーランドです。大観覧車やリバーアトラクションに加えて、VRアトラクションや3Dシアター、日本最大級の立体迷路など数多くのアトラクションが楽しめます。

那須ハイランドパークでは2021年に11月1〜29日の30日間にわたって埼玉県・茨城県在住者を対象に「県民優待Day」が開催されました。「県民優待Day」の期間中は、入園料とアトラクションのフリーパスがセットになった、ファンタジーパスセットをお得な価格で購入可能です。

中学生以上は通常5,600円のところ、窓口で埼玉県内の在住を証明できる物を提示すれば4,600円で入園できます。小学生以下の子どもと65歳以上のシニアは通常料金が3,900円で、割引料金が3,100円です。家族で来園する際は1人分の証明書で十分ですが、友人同士で来園するときは全員分の証明書が必要です。

2022年に「県民優待Day」が開催されるかは、現在のところまだ不明です。

那須ハイランドパーク！那須の大自然に囲まれたレジャーランド：栃木県：

群馬サファリパーク

群馬サファリパークでは野生に近い状態の動物たちを見られるほか、サファリエリアのほかにアミューズメントエリアもあるため、さまざまなアトラクションも楽しめます。サファリエリアはアフリカゾーンやアメリカゾーンなどに分かれていて、バスから降りて動物にエサをあげられるウォーキングサファリゾーンも魅力的です。

2021年には埼玉県民向けの優待weekとして、11月11〜18日の期間限定で入園料が安くなるキャンペーンを実施しました。通常は高校生以上2,700円・中学生以下1,400円の入園料が、それぞれ1,700円と1,000円で購入できるお得な1週間です。高校生以上は年齢と住所が分かる証明書が必須です。

2022年にも埼玉県民向けの県民優待weekが実施されるかは、まだ発表されていません。

野生の王国 群馬サファリパーク

りんどう湖ファミリー牧場

りんどう湖ファミリー牧場は、栃木県那須町のりんどう湖を囲むようにして広がるテーマパークです。乳搾り体験やちびっこ乗馬に加えて、遊覧船や湖上のジップラインなどほかでは体験できないアトラクションもあります。

2021年には埼玉県民感謝月間と称して、11月中の入園料がお得になるサービスを提供しました。通常は中学生以上の入園料は1,600円、小学生以下が800円のところ、感謝月間にはそれぞれ1,000円と400円で入園可能です。ただし、各アトラクションのチケット代は別途必要です。

2022年の感謝月間の予定は、まだ公表されていません。

那須高原りんどう湖ファミリー牧場 | 那須高原の牧場ふれあいパーク

構成／編集部