サウナをわかってくるプロセスとは?
真夏の、東京の最高気温が39度なんて日に、いい歳こいて15キロ位歩かなきゃいけない仕事があったんですね。そりゃもう体中汗でグチャグチャですよ。
それで15キロ歩き通した直後にサウナ入ったんだけど、いやぁ~これは気持ちイイなんてもんじゃなかった。あまりの快感に気ィ失いかけたもん。
そう考えると、最近つくづく思ってることではあるけど、サウナの気持ち良さってのは、施設のスペックだけじゃないんだよね。もう本当にその時の人間のコンディションとか気持ち次第ですよ。
腹減りゃ何喰っても旨いのと一緒で、体がサウナや水風呂を求めてりゃ、どんなサウナでも最高になるんですよね。
これはもう誰にでもできるサウナを一番楽しむ方法なんだけど、知り合いの達人クラスになると、“15キロ歩いて体が汗でグショグショになりました”なんて辛い体験しなくても、いつでもサウナが気持ち良く感じられるようになってんですよね。
達人はサウナを選んでない!
そりゃあ好みのタイプのサウナはあるでしょうが、たとえ好みのタイプじゃなくとも、好みのサウナ入ったと同じような気持ち良さを体感できるんですよね、どうやら。
これって野球のバッティングと同じようなもんじゃないか?って最近気がついた。
幼稚園や小学校入学直後に初めて野球やった時なんか、ストライクもボールも区別つかないでしょ。そもそもルールもよく分かってないし。
それと同じで、サウナも最初に入った頃は施設ごとの違いすらわかんないじゃない?
オレなんか、どこにあるサウナも全部同じモンだと思ってたもん。まぁ、40年位前なんで、どこのサウナも110度くらいの高温低湿で差がなかったってのはあるかもしんないけど。
それがサウナをわかりだしてくると、サウナごとに全然違う特徴があることがわかってくる。そして好みのサウナが生まれてくる。
野球もやってるうちに、選球眼ってヤツが生まれてきて、自分にとって打ちやすい球、打ちにくい球がわかってくる。
話をサウナに戻すと、好みのサウナがわかってくると、好みのサウナに行けば「気持ち良かった~」となり、好みじゃないサウナに行くと「イマイチでやんの」とかサウナ話ができるようになってくる。
まぁここ2年くらいで急に増えてきた皆様ですね。ただその中には、溢れるネット情報を鵜呑みにして、本当に自分の好みもわからないまま「いいの」「悪い」の言ってる人も多い気もしますが…。
そして野球。当然のように好みの球がくればヒットになるし、好みじゃない球で攻められると三振してしまう。
でも、名打者になると違ってくるじゃん!