5号車には「ボックスシート」、2号車には「プレミアムシート」
5号車の一部にあるのが「ボックスシート」。
「シートの通路側の部分に少し壁を作り、プライベート感を高めた対面式の2名用シート。対面式で真ん中にテーブルがあり、座席の幅も広いので、脇に資料を置きつつビジネスなどの込み入った話をすすめるのにちょうどいいシートです」
仲間たちがコンパートメントの個室でワイワイ楽しんでいる間、幹事が宿泊先で行うサプライズの最終確認をこの席で。なんて使い方も可能だ。
2号車は「プレミアムシート」。JRでいうところのグリーン車にあたる座席だ。
「座席の下の部分が前にスライドすることで、背もたれが倒れるというバックシェルシートという方式を採用しました。なので、後ろの席の方に気兼ねなくリクライニングを使用できます」
シートとシートの間隔が十分に離れているので、腰掛ける部分が前にずれても狭く感じることはない。
最後に紹介するのは、一番お世話になることが多いと思われる「スタンダードシート」。
「前の席の背もたれ部分に取り付けられた大テーブルと、肘掛け部分に収納された小テーブルの2つを用意しました。ご都合に合わせて使い分けてください」
ほとんどの座席でコンセントを設置。ビジネスの所用は日光到着前に済ませることができる。
日光・鬼怒川温泉への新しい旅のツール「スペーシアX」は2023年7月15日デビュー。世界遺産に登録された社寺のある観光地への旅は1年後、大きく変わるだろう。
取材・文/渡辺雅史