令和4年の今でさえ、30年以上前に過ぎ去った昭和の価値観を大事にしている企業もあったりする。
では、昭和的な働き方とは具体的にどのようなものなのだろうか?
ワークスモバイルジャパンはこのほど、全国の企業に勤める20〜50代の会社員678名を対象にした第2回目となる「昭和的働き方に関する意識調査」の結果を発表した。
39.4%の会社員が勤める会社を「昭和的」と評価、2018年調査比15.3%減
自分が勤める会社や働き方について、39.4%の会社員が「昭和的な会社だと感じる」と回答した。54.6%が「昭和的な会社だと感じる」と回答した2018年調査と比べ、15.3%減少した結果となる。その他の項目では、「イマドキな会社だと感じる」が28.8%(2018年調査[19.6%]比9.2%増)、「どちらでもない」が31.9%(2018年調査[25.8%]比6.1%増)となった。
「昭和的な会社だと感じる」の回答を年代別に比較すると、20代が36.1%(2018年調査[52.6%]比16.5%減)、30代が47.7%(2018年調査[60.9%]比13.2%減)、40代が41.1%(2018年調査[47.4%]比6.3%減)、50代が32.6%(2018年調査[57.7%]比25.1%減)で、20代と50代をはじめ全世代で減少した。
昭和的なイメージの働き方TOP3は、1位「休暇が取りづらい」2位「働く時間が長い」3位「会社の飲み会には参加が必須」
昭和的なイメージの働き方について聞いたところ、「休暇が取りづらい(有給、病欠、産休、介護など)」が50.3%で最も多く、次いで「働く時間が長い」が45.1%、「会社の飲み会には参加が必須」が40.7%という結果になった。
2018年調査における3位「残業が評価される」と4位「会社の飲み会は必ず参加しなければならない」の回答順位が入れ替わったほか、「上司が退社するまで会社にいなければならない雰囲気がある」に代えて「社内の飲み会が多い」が5位に入った。
昭和的なイメージが強くなった働き方TOP3は、 1位「FAXが多い」2位「社内の飲み会が多い」3位「電話が多い」
2018年調査と比較し、昭和的なイメージの働き方として回答率が高まった項目は、1位「FAXが多い」10.7%増(2022年調査32.2%、2018年調査21.5%)、2位「社内の飲み会が多い」7.0%増(2022年調査39.1%、2018年調査32.1 %)、3位「電話が多い」6.2%増(2022年調査29.4%、2018年調査23.2 %)となった。
イマドキなイメージの働き方ランキング、1位「休暇が取りやすい」2位「働く場所がフレキシブルに変えられる」
イマドキなイメージの働き方に関しては、「休暇が取りやすい(有給、病欠、産休、介護など)」が47.6%で最も多く、次いで「働く場所がフレキシブルに変えられる(テレワーク、リモートワークなど)」が46.0%、「仕事が終わればすぐに帰ってもよい雰囲気がある」が38.9%となり、2018年調査から1位を除いた上位項目の順位が変動した。
イマドキなイメージが強くなった働き方ランキング、1位「働く場所がフレキシブルに変えられる」2位「電話が少ない」
2018年調査と比較し、イマドキなイメージの働き方として回答率が高まった項目は、1位「働く場所がフレキシブルに変えられる(テレワーク、リモートワークなど)」9.8%増(2022年調査46.0%、2018年調査36.2%)、2位「電話が少ない」7.7%増(2022年調査19.2%、2018年調査11.5%)、3位「朝礼がない」6.0%増(2022年調査25.4%、2018年調査19.4%)となった。
“昭和的な働き方”の良い点は「年功序列で昇進・昇給できる」、悪い点は「慢性的に残業がある」
“昭和的な働き方”の良い点を聞いたところ、「年功序列で昇進・昇給できる」が37.8%で最も多く、次いで「残業代が稼ぎやすい」が30.5%、「会社以外に仕事を持ち帰らない」が28.0%という結果になった。
一方、“昭和的な働き方”の悪い点は、回答が多い順に「慢性的に残業がある」が48.5%、「IT利活用が進んでいない」が48.1%、「業務の進め方が非効率的」が43.5%と続いた。
“イマドキな働き方”の良い点は「リモートワーク・テレワークができる」、悪い点は?
“イマドキな働き方”の良い点を聞いたところ、「リモートワーク、テレワークができる」が56.5%で最も多く、次いで「IT利活用が進んでいる」が48.5%、「仕事が終わればすぐに帰る雰囲気がある」が47.1%という結果になった。
一方、“イマドキな働き方”の悪い点は、回答が多い順に「対面でのコミュニケーションが少ない」が37.0%、「社内の人間関係が希薄」が34.5%、「成果が出なければ昇進、昇給できない」が28.3%と続いた。
“イマドキな働き方”の良い点に「リモートワーク・テレワークができる」と回答する割合は、2018年調査比25.2%増
今回、“イマドキな働き方”の良い点として56.5%の回答を得た「リモートワーク・テレワークができる」は、2018年調査(31.3%)と比較して25.2%増加する結果となった。
<調査概要>
●2022年調査
・調査エリア :全国
・調査実施期間:2022年4月6日(水)~2022年4月8日(金)
・調査対象者 :20~59歳
・雇用形態 :正社員
・条件 :中小企業基本法の定義に基づき、中小企業社員を抽出
上記以上の企業規模を大企業と定義し大企業社員を抽出
・サンプル数 :678サンプル(男性461名、女性217名)
・調査方法 :インターネット調査
●2018年調査
・調査エリア :全国
・調査実施期間:2018年6月25日(月)~2018年6月27日(水)
・調査対象者 :20~59歳
・雇用形態 :正社員
・条件 :中小企業基本法の定義に基づき、中小企業社員を抽出
上記以上の企業規模を大企業と定義し大企業社員を抽出
・サンプル数 :624サンプル(男性427名、女性197名)
・調査方法 :インターネット調査
出典元:ワークスモバイルジャパン株式会社
構成/こじへい