ラウンジのような上質で広々としたインテリア
「アリア」のインテリアについては、組子の文様など和テイストを随所に取り入れながらデザインされており、まるでラウンジのような上質で快適な空間となっている。
さらに、ダッシュボードには従来のような物理的なスイッチが無く、クルマの電源を入れると浮かび上がるアイコンが存在。このスイッチは、振動で操作感がわかるハプティクススイッチになっており、未来的というだけでなく実用性も兼ね備えている。
フラットな木目調のパネル面にハプティクススイッチを採用
センターコンソールにはシフトレバー、ドライブモード、e-Pedalのスイッチなどを配置
センターコンソール内にはQi規格のワイヤレス充電器を搭載
前席の足下にはUSB電源ソケットが2口(Type-A、Type-C)ある
また、センターコンソールは、電動で前後に150mmスライドできるようになっているのだが、これはドライブポジションの細やかな設定に寄与するだけでなく、前席もしくは後席を左右でしっかり仕切りたいというようなレイアウト変更(ほとんど気分的なものだが)ができて便利だ。
12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ
12.3インチのナビゲーションシステムのディスプレイ
コネクテッドサービスでスマホと連携すれば便利な機能がいっぱい
デジタルルームミラーなので夜間や悪天候でも後が見やすい
オーバーヘッドコンソール(サングラスホルダー)
車内が明るく開放的になるパノラミックガラスルーフ
ガラスルーフを開けることも可能で、虫除けも付属
なお、メーターまわりには、12.3インチワイドディスプレイが2つ備わっており、見やすさだけでなくスワイプなどの操作感もスムーズ。また、「ハローニッサン」などと音声で操作が可能な対話型のインターフェースも反応がよく使いやすい。さらに、アマゾンのAlexaとも連携が可能なので、車内のエアコンの調整などだけでなく、自宅の家電の操作までできてしまうのだ。
広々とした足下のフロアカーペットにも遮音対策が施されている
スペースに余裕があるためグローブボックスも2つある
後席の足下も広くて余裕で足が組めるほど。またシートのバックレストは1段のみリクライニングが可能
後席のヒータースイッチとUSB電源ソケット2口(Type-A、Type-C)
そして特筆すべきは、Cセグメントという車格からは想像できないくらい広い室内。前出のボディサイズのところでも書いたように、EV専用プラットフォームのおかげでホイールベースを長くすることができたため、全長が95mm長いエクストレイルと比較しても室内長が70mm広くなっているのだ。
さらに、本来は室内にあるはずの空調ユニットをボンネット内に配置できたことで、足下もフラットで広々としている。この広々とした室内空間は、一度シートに座ってみれば、誰でも実感できるはず。
ちなみに筆者は、この試乗をした翌々日に、たまたま別メーカーのひとクラス大きなDセグメントに属する電気のSUVに乗る機会があったのだが、室内の広さに関しては「アリア」のほうが広く感じられるほどで、改めて感心させられた。
荷室最大幅は1387mm、後席使用時の荷室長は973mm、後席を倒したときは1901mm、荷室高は682mm
2WD車は荷室の床下にも容量66Lの収納スペースを用意
外した底板は間仕切りとしても利用可能
二重の床下にはパンク修理キットなどを収納
また、ラゲッジルームについてもバッテリーの高さを抑えた新開発のEV専用プラットフオームにより、9.5インチのゴルフバッグを3セット積めるほどの余裕のスペースを確保。もちろん後席は、6:4の可倒式なので長尺物も載せられてフラットにすることも可能。さらにバックドアは、両手がふさがっていても足のキック操作で自動開閉ができるので便利だ。