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「従姉」と「従妹」の読み方は?覚えておきたい親族の書き分け方

2022.02.13

従姉と従妹は、どちらもいとこを指す言葉です。同じ関係性を表しながら、使われる漢字に違いがあるのは何故なのでしょうか?また、読み方は『いとこ』と『じゅうし・じゅうまい』のどちらが正しいのでしょうか?従姉と従妹の書き分けの真相を解説します。

従姉と従妹の読み方は?

従姉と従妹は、使われている漢字こそ異なるものの、基本的には『いとこ』という同じ関係性を指し示しています。まずは、従姉と従妹の正しい読み方について解説しましょう。

どちらも「いとこ」と読める

従姉と従妹は、自分の父母のきょうだいの子どものうち、女性の子ども(娘)を指す言葉です。部分的に異なる漢字が用いられていますが、どちらも同じく『いとこ』と読めます。

読み方が同じであっても、漢字の違いに意味がないわけではありません。自分よりも年上の女性のいとこを『従姉』、年下の女性のいとこを『従妹』と書き分けることができるでしょう。「3つ年上の従姉がいる」、「従妹は2歳下だ」などの使い分けが可能です。

従姉と従姉を1つに合わせて、従姉妹と書いても問題ありません。この場合も、読み方は『いとこ』のままです。

「じゅうし」「じゅうまい」とも読む

従姉と従妹は、それぞれ『じゅうし』、『じゅうまい』と読むこともできます。従属や従順の『じゅう』に、姉妹の『し』と『まい』をそれぞれ合わせた読み方です。従姉妹の場合は『じゅうしまい』と読むことになるでしょう。

従姉や従妹、従姉妹と書いて『いとこ』と読むのは当て字ですが、『じゅうし』や『じゅうまい』、『じゅうしまい』は音読みにあたります。音読みはその漢字に結びついた中国語の発音を取り入れたものであり、こちらもまた正式な読み方といえるでしょう。

いとこの漢字使い分けルールは?

(出典) photo-ac.com

いとこを表す漢字の表記には、さまざまな種類があります。使い分けのルールやパターンについて解説しましょう。

いとこは同じ祖父母を持つ人を指す

いとことは、父母のいずれかが兄弟や姉妹の関係にある際の子ども同士の関係です。祖父母を同じくする人同士、と言い換えることもできるでしょう。

自分の父の兄弟や姉妹の子どもを『父方いとこ』、母の兄弟や姉妹の子どもを『母方いとこ』と呼び分ける場合もあります。

また、いとこは、自分から見て親、祖父母、おじ・おば、そしていとこと4つの世代を介する間柄です。親類関係としては、4親等にあたるでしょう。

当て字のため正式なルールはない

従姉妹、または従兄弟と書いていとこと読むのは、熟字訓による読み方です。熟字訓は、読んで字のごとく『熟字に対する訓読み』を表し、漢字2字以上からなる熟語に対して日本語1語をあてた言葉を指しています。

漢字1字ずつに対して読み方が振り分けられているわけではないので、従姉のうちの『従』を単体で『い』と読むことはできませんし、『妹』を単体で『とこ』と読むこともできません。

いわゆる当て字の一種であるため、どの漢字を使うべきかが明確にルール化されているわけではないといえるでしょう。

性別と相手との年齢の関係で書き分け可能

いとこの漢字の使い分けに明確なルールはありませんが、一般的な慣習としての書き分けは存在します。主に、相手の性別や年齢で書き分けることが多いでしょう。

男性のいとこであれば従兄弟、女性のいとこであれば従姉妹と書き分けることができます。異性間のいとこであれば、従姉弟や従兄妹といった表記が使われる場合もあるでしょう。

自分よりも年上か年下かによって、従姉・従妹・従兄・従弟と、さらに細かく書き分けることも可能です。逆に、性別や年齢の別なくいとこを総称する書き方として、『従兄弟姉妹』という表記を用いることもできるでしょう。

知っておきたい親族の書き分け方

(出典) photo-ac.com

親族の漢字表記には、いとこ以外にも一定の書き分けパターンを有するものが存在します。知識として身につけておけば、結納の際の親族書や結婚式の際の席次表を用意するときなどに役立つでしょう。

伯父・叔父、伯母・叔母の違い

伯父・叔父はどちらも、自分の父母の兄弟にあたる人を指す言葉です。読み方についても、両方とも『おじ』で変わりありません。

伯父・叔父の違いは、兄弟間の立場の違いにあります。伯父は自分の父母の兄弟のうち兄にあたる人を表しており、叔父は弟にあたる人を表しているのです。

この使い分けには、中国で生まれた儒教の思想が反映されています。目上の人に対する礼儀を重んじる儒教では、兄弟間でも年齢差による上下関係を明確にするため、漢字の使い分けが行われていました。伯父の『伯』は、年長の男性を敬う意味を有する漢字なのです。

伯母と叔母についても同様で、父母の姉にあたる人物を伯母、妹にあたる人物を叔母と書き分けることができるでしょう。

配偶者は年齢に関係なく書き分ける

いとこやおじ・おばは、相手と自分、または相手と自分の父母の年齢の上下によって漢字表記が異なります。しかしながら、相手の配偶者にはそのルールは適用されません。

いとこやおじ・おばは、自分自身と血のつながりがある血族にあたるでしょう。一方、彼らの配偶者とは血のつながりがありません。血族が結んだ婚姻によってつながりが生まれた姻族にあたります。

姻族との間柄を示す言葉の書き分けは、その姻族と婚姻関係にある血族との間柄を示す言葉の書き分けに準じると覚えておきましょう。例えば、自分の伯父の配偶者は伯母に、叔母の配偶者は叔父となります。

構成/編集部

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