トースターにある「W(ワット)」表示。
温度の表示とは異なるため、調理をする時に迷う方もいるのではないでしょうか。そこで今回はトースターのW表示で、だいたいどれくらいの温度になるのかを紹介していきます。
トースターの温度調節「W」は何度になる?
トースターは電熱線が採用されているモデルが主流で、放射熱で庫内に入れた食材を直接加熱します。
加熱する際は「W(ワット)」のダイヤルを操作して調整しますが、このWとは温度ではなく熱量(仕事量)の数値となります。このW数が高くなればなるほど、適正な温度になるまでの時間が早くなり、食材をより短時間で焼き上げられるというわけです。
「それなら時短で調理したい時は、W数を高めればいいのでは?」
と思う方もいるでしょう。しかし、食材によって推奨されているW数以上で加熱すると、表面ばかりが焼けて黒焦げになってしまうケースもあるのです。
さて、肝心の温度ですがモデルによって多少の差はあるものの、だいたい500Wで180度前後、1000Wで約230度前後まで温度が上昇し、食材を焼き上げることができます。もし、トースターで焼き上げたい食材の適正温度がわからない場合は、食材の名前と推奨されているW数を検索してみましょう。
ちなみにW表示ではなく、温度調整ダイヤルに温度が表示されているケースもあり、最近のモデルではむしろ温度での表示が主流になりつつあります。
例えば、食材の推奨加熱温度に「1000W」と記載されていた場合は、ダイヤルを230度前後にセットしましょう。
調節なしのトースターは何度まで温度が上がる?
中には温度調整のダイヤルがないトースターもあります。そのようなモデルの場合、だいたい何度くらいまで温度が上がるのでしょうか。
こちらもモデルによって差はあるものの、だいたい200~230度前後の温度で加熱できます。詳細な温度については取扱説明書やメーカー公式HPをチェックしましょう。
主なトースターメーカー
ここからは主なトースターのメーカーをご紹介するとともに、各メーカーが発売しているトースターのW数などをチェックしていきます。
アラジン
【参照】アラジン公式サイト
1000W=約230度前後とわかっても、やはり温度表示の方がわかりやすい。という方もいるのでしょう。
アラジンの「AGT-G13A」は温度調整ダイヤルがWではなく、温度で表示されています。100度~280度で20度ごとにメモリが表示されており、細かな温度調整も可能。食パンを一度に4枚焼ける点も魅力の1つです。
バルミューダ
【参照】バルミューダ公式サイト
バルミューダの「BALMUDA The Toaster」は、トースターの上部にある給水口へ水を入れることで、調理中に庫内へスチームを発生させることができます。これにより外側はサクッとおいしく、中はもっちりふわふわのトーストを焼き上げることが可能。
モード選択ダイヤルには、水を入れて自動的に温度を制御し、パンの種類に合わせて焼き上げることができる4つのモードのほか、170〜230度の一定の温度で加熱するモードも表示されています。
デロンギ
03
【参照】デロンギ公式サイト
デロンギのトースター「デロンギ スフォルナトゥット・イーヴォ ミニコンベクションオーブンEO90155J-W」は、「サラウンドコンベクションシステム」を採用。これにより庫内の空気流量が自社従来品から40%UPし、庫内の食材をムラなく焼き上げることができます。
温度調整ダイヤルには「保温」モードと100~230度までのメモリが表示されています。
象印マホービン
【参照】象印マホービン公式サイト
トースターは短い時間で素早く調理ができる反面、ちょっと目を離した隙に食材が焦げてしまった……なんて経験をされた方も多いことでしょう。
象印マホービンの「EQ-JA22」は「高火力スイッチヒーティング」を採用。加熱中に上下のヒーターをスイッチさせることで、食材の表面・裏面を焦がさずムラなく加熱できます。
肝心の温度表示ですが◯度とは表示されず、本体正面下部のつまみを回すことで、ディスプレイ表示部に「トースト」、「サクふわ」、「フライあたため」、「手づくりピザ」、「ピザ」、「手づくりパン」、「手動」と7つのコースから選択できます。
さらに「トースト」の場合は、“枚数”や“焼き色”、「フライあたため」の場合は“フライの種類”や“個数”など、各コース選択後に調理方法を細く設定できます。
「手動」を選択すれば10度刻みで80~250度の温度調整が可能となります。
※データは2021年10月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸