サウナが決める一日トータルの感想
夜はバーになる茶寮っていうのも、またアダルトムードでございます。
Nacasa & Partners
こちらが茶寮。カウンターは1枚板!
このご時世、大きな声は厳禁っていわれてますが、この茶寮は入室しただけで、
「大声出しちゃいけないな…」
っていう、落ち着いた空気が充満。ムードが生み出す、思いもかけぬコロナ安心感である。
コース料金には、入浴料とビール1杯+つまみ料金が含まれてまして、ビール以外の酒も選べぶことができる。
すると『茶師十段の緑茶割』っていう、オレみたいなお茶のことまるで知らない人間でも、
「なんかすごそ」
って酒を発見。ここでしか呑めなそうなんでありがたくこちらをセレクト。
呑めばたしかにお茶の味わいが妙にスッキリしてて、
「これが十段か!」
って思ったわ。
そしてオツマミは前菜3種盛り合わせが登場!
『茶師十段の緑茶割』と『前菜3種盛り合わせ』。内容は左から、胡麻豆腐、姫サザエ、蒲鉾。
写真見ればわかると思いますが、オレの人生のサウナあがりツマミ歴の中でも、屈指の“呑ませる感”!! なにしろ蒲鉾に添えられた山葵漬けだけで1杯いけちゃいますから。
緑茶割は、そのスッキリさで、三種盛り合わせが届いた直後には飲み干しちゃったので別料金で酒を追加注文。
国産のクラフトスピリッツも何種か置いてあって気になったんだけど、まだまだ残ってる料理とのバランスを考えて、日本酒の小ボトル『天狗舞 由縁別邸周年ラベル 特別純米/1870円』をお願い。
加賀の銘酒『天狗舞』といえば、連載初期の『美味んぼ』で山岡が褒めてたよなぁ~。あれってもう40年近く前の話だよ!
呑み、食べ終わり、な んかイイ一日だったなァ って心から思った。そう思わせてくれる、いつもとは二味違う非日常感ズバ抜けたサウナと酒と肴だった。
それにしてもこのコース料金は平日3200円。茶寮のメニューに乗ってた前菜3種とビールの料金引いた単純計算での入浴料金はなんと599円!
お得が過ぎて限度超えとる! と大声で叫びたい。
普通だったら得したお金で、帰りがてら、安い呑み屋でまた呑んじゃう所なんですが、この日はまだ緊急事態宣言中だったんで、一目散に家帰って続きを呑んだ。女房の小言をききながらの呑みにも関わらず、まだまだイイ一日だったなァ って思えました。
DATA
住所:東京都世田谷区代田2-31-26
電話:03-5431-3101
営業時間:温泉+ビールとつまみプラン( 午前日帰り)平日9:00~13:00、休日9:00~14:00( 午後日帰り)16:00~22:00
※温浴最終入場は終了の30分前まで
無休
交通:小田急線「世田谷代田」駅東口改札前 徒歩30秒、小田急線・京王井の頭線「下北沢」駅南西口より徒歩約8分
予約は、https://www.uds-hotels.com/yuenbettei/daita/
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https://www.shogakukan.co.jp/books/09104252
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。