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戦術を知れば、もっと面白くなる!現代サッカーを楽しむための戦術用語と最新トレンド

2021.10.07

近年ますます高度化しているサッカーの“戦術”。種類は無数にあり、新たなトレンドができるとそれを打ち消そうとするものが必ず生まれてくる。観戦初心者にとっては少し難解に感じるかもしれないが、多少なりとも知識を身につけておくと、さらに試合観戦が楽しくなるのは間違いない。

そこで今回は、サッカーをより楽しむための基本的な戦術用語や最新トレンドなどを分かりやすく紹介していく。

サッカー戦術とは

戦術とは、試合で勝つという目標を達成するための方法や手段のことを指す。ポゼッションサッカーを目指したり、カウンターサッカーを目指すといったチームとしてのスタイルを語る戦術の場合もある一方で、フォーメーションによる戦術理論を語ることもある。

「プレーモデル」とは|近年のトレンド

近年(特に2018年のロシアW杯以降)は戦術構築の前提として、「プレーモデル」「プレー原則」という言葉が日本でも頻繁に使われるようになり、チーム全体で目指すサッカーの価値観を共有・統一し、原理原則の枠組みをしっかりと構築して上で戦術を落とし込んでいくという考え方が広まっている。

攻撃の基本戦術

攻撃の基本戦術(スタイル)は大きく2種類に分けられる。ショートパス主体の「ポゼッション型」と、相手からボールを奪ったら速攻でゴールを目指す「カウンター型」。一方で、近年はどちらか一方のスタイルに寄るのではなく、上手く2種類を掛け合わせた戦術を構築するチームも多い。

ポゼッション型

選手同士が距離を詰めることでパスの隙を減らしつつ、ボール支配率を高く維持したままゴールを狙う戦術。縦へのロングパスや大きなサイドチェンジを行わず、相手にボールを奪われる確率が低ければ失点する確率が低いとの考え方に基づいている。

カウンター型

相手のボールを奪ったらすぐ前方に距離を詰め、ゴールを狙う戦術。ボール支配率を高めることを重視せず、ロングボール(距離の長い縦のパス)を主体とすることが多い。「リアクションサッカー」とも言われる。

守備の基本戦術

守備の基本戦術(スタイル)も大きく2種類に分けられる。全体的に前に出て守る「ハイプレス型」と自陣で守備を固める「リトリート型」。近年は「ハイプレス」と「ショートカウンター」を組み合わせた戦術がトレンドになっており、日本(Jリーグ)でも採用するチームが増えてきている。

ハイプレス型

全体的に前に出て守りを弱める代わりに、相手陣営でプレッシャーをかけながらボールを奪う戦術。“ハイリスクハイリターン”ではあるが、相手チームのゴール付近でミスを誘ってボールを奪うため、得点につなげやすい。

リトリート型

前者とは逆に、ボールを奪われても前に出ず自陣で守備を固めるリスクの少ない戦術。陣形を固めた守備が可能なので、数的に不利な状況を防ぐことができる。

進化する戦術用語

近年は、学術的にサッカーを捉える人々が日本でも増えてきたことで、より専門的な戦術用語も広く浸透し始めた。欧州の最先端の考え方を取り入れて日々進化を続けている“トレンド戦術用語”を紹介していく。

ポジショナルプレー

ポジショナルプレーとは、ピッチ上のどこにボールがあるかを踏まえて、選手のポジションを設定して有利な陣形を作り続けて“位置的有利”を得るための戦術を指す。フォーメーションではなく、各ポジションの動き方をあらかじめ設計するという考え方でポジショナルプレーは成り立っている。

選手個人の能力による“質的有利”ではなく、“位置的有利”を得ることで試合を優位に進めていくという考え方で、日本でも関連本が多く発売されるなど、一大トレンドとなっている。

ハーフスペース

ハーフスペースとはドイツ発の専門用語で、概念自体はそれほど複雑ではない。ピッチを縦に5分割したうちのサイドと中央に挟まれた2つのエリアを指し、現代サッカーでは、ハーフスペースをうまく活用する攻撃が主流になっている。

サッカー戦術本ブーム

近年は上記でも触れたように「より戦術的・学術的にサッカーを捉える」という考え方が浸透してきており、日本でも数多くの“サッカー戦術本”が出版されている。今回は中でも、おすすめの3冊を紹介していく。

欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて

「ポジショナルプレー」という概念を日本のサッカー論談に持ち込んだWEB発の新世代ライターが徹底解剖した一冊。正真正銘のポジショナルプレー解説本で、やや抽象度が高く実際のチームを超越する理論になるぶん、抽象度も上がるので難易度・専門性は高くなっているが、より深く近年のトレンドを理解したい人におすすめだ。

【参考】欧州サッカーの新解釈。ポジショナルプレーのすべて (著)結城康平/(出版社)ソル・メディア (2019/7/27)

ポジショナルフットボール実践論

J1のベガルタ仙台の監督などを歴任し、現在はJ2のレノファ山口FCの監督を務める渡邉晋氏が戦術ノウハウの実践論を綴った一冊。国内屈指の知将として知られ、「スペースの支配」という攻撃的なマインドを杜の都に浸透させた。論理的プレーを生み出すトレーニングメニュー集なども掲載しており、サッカーに励む学生や指導者にもおすすめだ。

【参考】
ポジショナルフットボール実践論 すべては「相手を困らせる立ち位置」を取ることから始まる (著)渡邉晋/(出版社)カンゼン (2020/10/14)

「モダンサッカーの教科書」シリーズ

イタリアのボローニャで戦術分析担当のコーチを務めているレナート・バルディ氏が複雑化するサッカー理論を対話形式で分かりやすく解説する一冊。現在はシリーズ1~3作目まで出版されているが、入門として特におすすめなのがシリーズ1作目の『モダンサッカーの教科書』だ。「ポジショナルプレー」「5レーン理論」「可変システム」など、モダンサッカーの新たな戦術トレンドを学ぶためのまさに“教科書”となる一冊だ。

【参考】モダンサッカーの教科書 (著)レナート・バルディ、片野道郎/(出版社)ソル・メディア (2019/11/8)

※データは2021年9月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/Praia

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