オンライン会議やオンラインセミナーなどでは、初対面の人に自己紹介をするケースも多い。けれど、普段の対面のときと異なり、名刺交換ができないため、少しの工夫が必要だ。
そこで今回は、会議のプロである1分トークコンサルタントの沖本るり子氏に、オンライン会議における自己紹介のコツを聞いた。
オンラインでの自己紹介、どうするのが良い?
オンライン会議などで、参加者が各自、自己紹介するシーンに遭遇することがあるだろう。そんなとき、やり終えて「なんか失敗したな」と思うことはないだろうか。また、他人の自己紹介を見て、「なんか違う」「わかりにくい」と感じることもあるかもしれない。
オンラインでの自己紹介はどうすればうまくいくか。沖本氏の新刊「人を動かしたければ1分以内で伝えろ!」で紹介されている方法とともに、補足事項を沖本氏に聞いた。
【取材協力】
1分トークコンサルタント 沖本るり子氏
聞き手が「内容をつかみやすい」「行動に移しやすい」伝え方を研究。現在、企業向けコンサルタントや研修講師を務め、台湾(労働部)の講演会でも登壇。人を動かす伝え方講座が人気である。TBS報道番組Nスタで“プレゼンの達人”と紹介された。著書に「期待以上に人を動かす伝え方」(かんき出版)、「人を動かしたければ1分以内で伝えろ!」(三笠書房)他がある。
http://www.e-cheerful.co.jp/
1.オンラインでは自分自身が名刺になる
「オンラインでの自己紹介は、オフラインでの名刺の代わりにあなたが自己紹介をすると考えてください。そうすれば、必要最低限の項目とその伝え方が見えてくるはずです。自分を紹介をするときに一番大事なのは、自分の名前です。名刺では一番大事な文字が一番大きな文字になっていますが、それが名前です。ですから、自己紹介を終えたら再度、名前を言って聞き手が再確認できるようにしましょう。
『名前は○○、所属は○○、業務内容は○○、趣味は○○』といったように、端的に名刺のように話します。聞き手のことを考えて、必ず結論から話すのがおすすめ。オンライン会議では参加者が各自でメモを取っている場合も多いため、メモを取りやすいように話すのもポイントです」
2.制限時間よりは少し短めの「腹八分」がちょうどいい
「自己紹介に制限時間がある場合は、当然守る必要があります。ここでポイントになるのは、1分以内の制限時間がある場合、1分ちょうどを目指さないことです。もっと聞きたいなと聞き手に思ってもらえるくらいが良いのです。
時々、1分ちょうどで拍手喝采になる場面を見かけます。ギリギリの制限時間内ですから、時間は守ったことになるので悪くはないですし、『1分ちょうどで』と指示されたのなら別ですが、ギリギリよりも少し早く終わらせたほうがもっと良いと思うのです。
なぜなら、与えられた時間をまるまる使うより、人様の時間をあまり使わず、それでいて、もっと聞きたいなと伝わる内容の話のまとめ方のほうが拍手喝采だからです。
締め切りギリギリで資料を提出する人より、少し早めに資料を提出されたほうが内容が良い場合が多いのと同様に、少しゆとりある時間内で終わらせると、次の人が話す前に『のりしろ』もでき、あなたの自己紹介をゆっくり脳の中やメモに残す時間ができます。
しかも、『制限時間ギリギリまで喋れば拍手喝采ですごい』という感覚は、制限時間を超えてしまう危険性があります。制限時間より、腹八分の時間を目指してみましょう」
3.非言語より言語を重視する
「オンラインでは特に、身振り手振りや声の出し方などの『非言語(ノンバーバル)』より、言語(バーバル)が重要という意識を持ちましょう。
オフラインのときに、身振り手振りや声の出し方のことなど、非言語を重視していた人が多く、オンラインでは、さらに非言語が大事だと思われている傾向が強くなっています。ですが、多くの人たちが、オンラインに少し慣れてきた今は、むしろ逆だと思っています。
オンラインでカメラを意識して、顔作りや目線、声の出し方などの非言語部分に力を入れたとしても、見る側はオフラインより、むしろ『言葉をしっかりと聞くこと』に意識を集中させています。
小さな画面の他人の顔より、多くの人はカメラに写った自分の顔のほうをよく見ています。特に複数の顔が表示されている画面では、あなただけの顔をじっと見る人はあまりいないと思ってください。相当な有名人でファンがいっぱいる方の場合は別ですが…。
聞く側は、女優ばりのライトを浴びて、てかっているまぶしい小さな画面越しのつくり笑顔を見ることよりも、聞くことに意識を向けます。なぜなら、オンライン疲れになるので、じっとは見たくないからです。
自己紹介をしているときは、最初の数秒程度が見られていると思ってください。そのあとは、話を聞いている他の人の顔や自分の顔を見ている、もしくは、他のところを見ている可能性もあります。集中しているのはせいぜい、耳だけです。
個人情報保護の観点で顔出しをしないオンライン会議も多いです。ですから、非言語部分でごまかしは通じないと思ってください。ということからも、わかりやすい言葉で話を短くまとめた話し方の自己紹介が重要になるのです。オンラインでは『ラジオで話をする』という意識で臨むと良いでしょう」
今回のポイントだけでも、オンラインでの自己紹介の基本は押さえられたはずだ。あとは自分の練習と準備にかかっている。ぜひ端的に聞き手が理解しやすい、好印象の自己紹介を行おう。
【参考】
沖本るり子「人を動かしたければ1分以内で伝えろ!」(三笠書房)
取材・文/石原亜香利
在宅ワーカーの必須アイテム!オンライン会議の印象が激変するDIME最新号の付録「LEDリングライトPREMIUM」
現在発売中の雑誌「DIME」の9・10月合併号の付録が話題だ。同号に同梱されている付録は「LEDリングライトPREMIUM」。これは、Zoomなどを使ったビデオ会議や、個人で行なうライブ配信、さらには撮影用の照明としても使える、超本格的なLEDライト。雑誌の付録のレベルをはるかに超えているアイテムとSNSで話題となっている。
ちなみに、同様の「リングライト」を今年2月にも付録として添付し発売したところ、発売後すぐに完売している。今回は、この時の「リングライト」がさらに大型化、多機能化しており、バージョンアップしたものとなっている。ライトが搭載されたリングの部分は大口径で、直径が約20cmとなっている。リング径は約16cmから約20.3cmへと大きくなり、72灯のLEDが最大1800ルーメンの明るさで発光する。
しかも、ライトは3タイプの色をそれぞれ10段階の明るさで調節できるようになっており、電源はUSBということで、どこでも持ち運んで使えるので便利。リング下部にはスマートフォンをセットできるようになっているため、ビデオ会議やライブ配信でも十分使えるクオリティーだ。7インチまでのスマホやGoProなどの小型カメラをセットできるようになっており、アームは上下左右にフレキシブルに可動。スマホの画面やカメラを任意の角度に向けることができる。オンライン会議に使うと暗くなりがちな顔の映り方が変わり、相手に与える印象も激変!色や明るさを切り替えて、自分の肌を美しく見せることができるのがうれしい。