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寝具の良さをどう“見える化”するか?日本睡眠科学研究所に受け継がれる近江商人の“三方よし”の経営哲学【PR】

2021.07.15PR

西川株式会社の東京オフィスに併設されている「日本睡眠科学研究所」。その設立は今から35年以上前、1984年であるという。寝具メーカーが睡眠の研究所を併設し、長きにわたり睡眠を科学的に研究することを続けてきたのはなぜなのか。同研究所の野々村琢人所長を取材した。

経営哲学の“三方よし”を実現するための研究

「寝具の快適さを追求するためには、まず睡眠の状態をデータ化し、計測するというところからスタートする必要があると考えています」

野々村所長はそう切り出した。

「創業455年になる西川(株)は近江商人が起源で、その経営哲学は“売り手よし、買い手よし、世間よし”の“三方よし”です。では、この“三方よし”を実現するためには何が必要か? 売り手が自信をもってよい商品を作る、買い手が安心して商品を使う、社会にも貢献できる商品である。いずれにもまず根拠となるデータが必要です。西川の商品は眠りに良い、という証拠を明らかにするというのが当研究所のポリシーです」

睡眠の役割と研究のテーマ

睡眠は、肉体的にも頭脳・精神的面に対しても疲労回復の役割があると知られてはいるが、実際には疲れを取るだけではなく、脳の働きをより健やかに保つ役割なども果たしている、と野々村所長は語る。

「昼間の情報量は膨大で、一日の終わりには脳は疲れ切っています。そのため、脳は次の日に備えて、睡眠中に無駄な情報や記憶を消して、空き領域を作っています。パソコンがハードディスクを整理するようなもので、いわば夜はメンテナンス作業中というわけです。そしてこのメンテナンス作業、睡眠があるからこそ、翌日、またリフレッシュされた頭で一日を始めることができるわけです」

「心身ともに健康的に過ごすためには、ぐっすり眠ること、つまり質の良い睡眠をとることが大事です。そして、人生の時間の3分の1を占める睡眠を支える「寝具」が睡眠に与える影響は想像以上に大きいので、私たちは一人でも多くの方に良い睡眠を届けるため、日々研究を重ねています」

日本睡眠科学研究所には4つの研究テーマがあるという。1として、睡眠とはどんな状態で、カラダにどんな影響を与えているのかという「睡眠生理」。2として、寝室の温度や湿度、明るさは、どうあるべきかという「寝室環境」。3として、寝具の中はどうあるべきかという「寝床内環境」。「温度は33±1℃、湿度は50%±5%が睡眠に理想的な寝床内環境であると分かってきました」と野々村所長。4として、これら「睡眠整理」「寝室環境」を踏まえたうえで、理想の「寝床内環境」を実現するための寝具のあり方を研究しているという。

「寝具は眠るために使うもの、使っている最中には当然ながら本人に意識がないので、良し悪しが把握しにくいと言えます。 “よく眠れ、気持ちよかった”という感想も重要ですが、あくまでも個人の主観なのです。その日のストレスや体調でも、睡眠の質は変わるので、寝具が睡眠に与えている本当の影響や効果を知るのは難しい点がありました。

だからこそ、我々は睡眠に科学的に取り組みたい。当社は、寝具の違いで本当に質のよい睡眠を得られたかどうかを測定・数値化して、寝具の良さを“見える化”しています」

理想的の追求が数字になって表れる 

睡眠状態やカラダへの影響・効果を測定し数値化して、消費者の信頼を得る。そのためには専門の研究機関や大学の研究室との共同研究は欠かせない。

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)との共同研究では、脳波を通して睡眠状態の測定を行っている。

「我々が知りたいのは“睡眠の質が本当に良くなったか“です。睡眠が浅いか・深いかなどを正しく知るには脳波の測定が重要でした。そこで、大学の協力を得て本格的な実験を行いました」

“よく眠れたか”という主観的なアンケートだけではなく、医学的なエビデンスを得て初めて自社商品の本当の価値を確信すると野々村所長は語る。

「筑波大学との共同研究では、4層特殊立体構造マットレスを使い、30分以上の安定した徐波睡眠の継続時間が増加したこと、デルタパワーの割合が有意に増加したという結果が得られました」

徐波睡眠とはノンレム睡眠の中で、最も深い眠りのことで、徐波睡眠が分断されず、継続時間が長いということは、睡眠の質が良いということを意味する。また、デルタパワーは徐波睡眠中によく出るデルタ波という脳波の強さを指している。デルタ波は記憶の固定や認知パフォーマンスと関連があると知られている。だが――

「我々は徐波睡眠やデルタパワーの数値だけを直接目標にして、寝具を設計したわけではありませんでした。カラダへの圧力や寝返りの視点で、カラダへの負担が少ない優しい寝具が、また良い睡眠にもつながることを確信して、理想的な寝具を追求した結果が、数字になって表れたわけです」

では、今回実験に使われた[エアー]マットレスの最新バージョン、4層特殊立体構造マットレスはどのように作られたのだろうか。

西川の[エアー]は点で支え、カラダにかかる圧力を分散させる特殊立体構造のコンディショニングマットレス。 理想的な寝姿勢を維持して、質の高い眠りへと誘う。多くの一流アスリートたちも愛用している。
https://www.airsleep.jp/

[エアー]は相反する二つの条件を満たす寝具

「質の良い睡眠をとるためのポイントは、”体圧分散“、”寝姿勢“、”寝返り“の3つです。これらは相反する条件で、すべてをカバーした寝具を作ることは簡単ではありません。3点すべてにおいて理想を実現するため、寝具の”構造“と”素材“をどうするか、そこを開発の大きなテーマとしました。ウレタン素材はクッション性が良く、ほどよい硬さでカラダを支え、形状が適度に変化するという、敷き寝具にとって大事な特性を持っていますが、単純な素材や構造では理想に近づけないためです」

日本睡眠科学研究所の研究員が加わった4層特殊立体構造マットレスの開発では、メンバー間で多くの議論が繰り広げられた。

「1680個の点で体重を支える構造で体圧分散を実現し、カラダへの負担は軽減できた」
「しかし、敷きが柔らかいと、朝起きた時に腰や肩に痛みを感じてしまうことがある」
「理想の寝姿勢を保ちながら体圧を分散する仕組みは素材だけで作れるのか」
「仰向け寝、横向き寝、どんな姿勢にも対応できる、構造は何か」等々――。

人間の理想的な立ち姿は、背中がきれいなS字を描いた状態である。そのS字をキープしたままの姿勢で眠るのがベストだが、寝具が柔らか過ぎると背中のS字を保つことができず、寝姿勢が崩れてしまう。

つまり、カラダに無理のないS字の寝姿勢を保持するには、敷き寝具にはある程度の硬さが必要となる一方で、カラダを受け止め体圧を分散するには、ほどよい柔らかさが重要となる。寝姿勢保持と体圧分散、この相反する条件を満たすため開発されたのが、複雑な形と4種類の異なる素材特性から成る、「SLEEP TECH®マットレス」である。

寝返りしやすさは良い寝具の必須条件

4種類の素材を使用する意味について、野々村所長はこう語った。

「4層構造のうち、ファーストタッチの一番上の層は、しなやかで優しいタッチになっています。この1層目で柔軟にカラダを受け止めて、2層目では凹凸に作った丸いスリットが、硬すぎず柔らかすぎず、効率よく体重を分散させます。

凹凸が3×3ごとのブロック構造になっているのは、ヨコになった時に肩などの凸部分だけが沈み、周りが引っ張られて沈み込むのを防ぎ、安定してカラダを支えるためです。また、ブロック構造の”凹凸の間のすき間”にも大事な役割があります。このすき間が通気孔の役割を担い、汗や湿気を拡散させ、蒸れを解消する働きをします。さらに、凹凸のすき間があることで、血液やリンパの流れを阻害しにくくなります。すき間一つとっても、様々な視点から快適な睡眠の手助けとなるように設計しました」

人間は一晩に少なくとも20回ほど、多ければ30回ほど寝返りを打っている。寝返りのしやすさは、良い寝具の必須条件なのだと野々村所長は言う。

「3層目を我々は“調整層”と呼んでいます。やや硬めで弾性があり、反発性が高い。その目的は寝返りをサポートすることで、実際、このマットレスを初めて使われた方は、スーッと自然に寝返りが打てることにびっくりされる方が多いですね。

一番下の4層目は“保持層”と言って、ウレタンを一番硬くすることにより、自然な寝姿勢をキープできるようにしています。このように、4層のウレタンの硬さと形状をそれぞれ変えることで、より快適な眠りを得ることに成功しました」

「SLEEP TECH(スリープテック)」と聞くと、スマートウォッチのようなガジェットをイメージすることが多い。だが、寝具のようにアナログに見えるものでも、仮にセンサーが無くても、科学的に作ることで「SLEEP TECH」の一つとなっているという。

あらゆる分野の研究者との共同研究で革新をめざす

痩せた人・肥満の人、若者や年配者、すべての人の睡眠の改善を目指すため、西川の開発では、男女を問わず研究員や社員が試作品の寝具を試し、そのデータを商品開発に生かしているという。

こうして4層特殊立体構造マットレスは商品化されたが、さらに快適な睡眠を追求した研究・開発は現在も進行中であり、日本睡眠科学研究所では、睡眠だけではなく、脳科学、アンチエイジング、整形外科、免疫学、皮膚科など様々な先生方と研究が進んでいる。

例えば、きれいなS字の寝姿勢に関して一緒に研究しているのは整形外科の先生、このことを聞くと皆さん驚かれるそうだ。

「大阪大学の菅本教授との研究では、寝具に寝たままMRI撮影するという、前代未聞の実験も行いました。横になって第7頸椎と第5腰椎を結んだ線が一直線になるのが寝姿勢の理想なのですが、西川の寝具で見事にそうなっていることをMRIで確認し、2018年の睡眠学会で発表しました」

皮膚科の先生との研究というのも興味深い。

「寝具のカバー、シーツ、タオルなど、人に直接触れる商品が睡眠や肌刺激にどう影響するのか、も研究課題なのです。寝具メーカーですが(笑)」

このように、西川の研究所では美容までも研究のスコープに入れている。

野々村所長は最後に、目を輝かせてこう語った。

「最近では、認知症と睡眠の関係、躁うつ状態と睡眠の関係も少しずつ分かってきました。メンタル系、さらにはアンチエイジングの先生との研究など、西川の研究開発のスコープをヘルスケア全体に更に広げることで、寝具で貢献できることが増えました。これからも広く医学やテクノロジーを活用した『SLEEP TECH ®寝具』で、最高の睡眠を提供したいと思っています」

前職は大手電機メーカーで、ソフトウェアの研究に携り、技術士(情報工学/総合技術監理)の資格を持つという野々村琢人所長。昨年3月には、パナソニックとのコラボでセンサー入りの寝具を発売したが、将来的にはさらに複合的なセンシングに力を入れたいと考えている。例えば、睡眠データと日中の活動履歴を併せて分析すれば、より適切なソリューションが提供できる、そんな寝具やサービスの開発を目指しているという。

最新の「SLEEP TECH」を活用して、自信を持って商品を作る。生活者の立場でエビデンスを見つけ、すべての人に快眠をもたらすための具体的な寝具の追求。近江商人の“三方よし”の経営哲学は、研究所にも脈々と受け継がれているのである。

野々村琢人氏
日本睡眠科学研究所長 兼 研究開発室長として、睡眠科学や寝床内環境の研究、睡眠分野のIoT化、SLEEP TECH ®寝具開発に取り組んでいる。

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取材・文/根岸康雄

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