DIME MAGAZINE
ほかの利用者や地域との交流を求めたり、自宅のテレワーク環境に不満を感じて〝避難〟をしたりするなど、人によってシェアオフィス利用のきっかけは様々。仕事も生活スタイルも異なる3人に話を聞くと、シェアオフィスで何が得られるか見えてきた──。
地域コーディネーターの場合
リスクを恐れず、やりたいことに挑戦できる環境がいいですね
湖南市の地域おこし協力隊として就任した際に、初めは居場所を見つけられなかったという。そんな中、見つけたのがシェアオフィス「今プラス」だ。
「管理者が〝地域の顔〟だったので、彼を通して共有スペースで移住者や地域の人と交流を持つことができました」
人と人のつながりだけではなく、この場所で様々なことに挑戦した。「今プラス」の軒先で週1営業の駄菓子店を運営していた時期があり、小学生と交流する機会に恵まれたという。
「そこで知ったのは、放課後に過ごす小学生たちの居場所が地域にはあまりないということ。うまく居場所を見つけられない子たちは、どうするのだろうと考えるようになりました」
そこで「今プラス」が運営するレンタルスペースを借り、小学生向けの塾を開始。現在、その規模をさらに拡大しようとしている。
「自分で拠点を持つのは金銭的に難しかったので、スペースを借りて始められたのはよかったです。やりたいことに挑戦できる環境が魅力ですね」
フリードリンクを片手にひと休み。開放感のあるキッチンを背にほかの利用者との会話も弾み、ここから新たな仕事が生まれることも。
2階にある地域おこし協力隊が使用できる事務所。打ち合わせや会議などに活用している。ネット回線も速いのでオンライン会議に最適。
この日は出張シェフによるランチの日。今プラス内で食事を楽しんだ。野菜がふんだんに使われたお手製ランチに、お腹も心も満たされた。
長砂さんが利用するシェアオフィス
今プラス 元歯医者さん店
滋賀県の駅前コワーキングスペースで、地域との交流はもちろん、YouTube撮影の設備があるのも特徴。4月には、2号店の「今プラス 布団屋の元倉庫店」を守山市にオープン。
［住］滋賀県湖南市平松北1-46 美松プラザ1-B ［電］0748・60・5320 http://start-now.link/
プラン
入会金：なし
月額会員：5000円／月〜（1か月から利用可能）
時間利用：300円〜
主なサービス
●Free Wi-Fi ●プリンター ●マッチング ●キッチン ●利用者向けサイクル ●フリードリンク
●駐車場 ●筆記用具貸し出し ●住所利用・法人登記 ●ロッカー
フルリモート化を機に移住！交流を求めてシェアオフィスを利用
会社員 吉田晃子さん
海外のスタートアップ企業に勤務。論文から遺伝子データを抽出し、データベースを作成している。在宅勤務で、2020年2月から滋賀県に住み始めた。
彼女の1日はコチラをチェック
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取材・文／南谷有美
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