3月12日「宿泊療養2日目」
ホテルでの宿泊療養2日目は、昨夜の高熱が嘘のように治まり、朝7時の健康観察では、体温36.4℃、動脈血酸素飽和度(SpO2)98%、心拍数70bpmと安定。ただ、何となく身体がだるいため、午前中は何もせずに寝て過ごした。
さて、この宿泊療養では、基本的に自分の部屋からは出られず、朝食の8~9時、昼食の12~13時、夕食の18~19時のそれぞれ1時間ずつのみ、1階にお弁当を取りがてらアメニティ類や水、お茶などの補充をすることが可能。とはいえ、その1時間で食事を摂った上、それらのゴミをまた1階に捨てに行かなければならないので、それほど余裕があるわけではない。
なお、提供される朝昼晩のお弁当についてだが、実は事前のネット検索では、量が少ないため、おやつなどを持参したほうがいいとあり、筆者もおせんべいなどを持ち込んだのだが、大好物のチョコレート以外は全く手をつけずに済みそう。
というのも、確かにお弁当の量は、男性にとっては少なめであるものの、筆者はもともと小食の上、1日に2食しか食べないので充分。ただし、若い男性にとっては足りない方もいるようで、お弁当の近くにはカップ焼きそばも用意されており、それでお腹を満たしているようだった。
(注:今回のホテルでは、スープを捨てることができないため、カップ焼きそばはOKだが、カップラーメンは持ち込み禁止とのこと。また、ビンや缶なども処分できないため持ち込み禁止もしくはゴミを持ち帰るようにとのことだった)
さらに筆者の場合は、とにかくのどが渇くので、お茶やお水などが自由に飲めて、とてもありがたかった。
ちなみに、この日の用意されていたお弁当の数から推察すると、今回、同じホテルに療養しているのは20名程度らしい。そのうち女性は、見かけた数からすると5~6人といったところで、比率的にはやや男性のほうが多いのではないかと思う。
(注:あくまでも筆者個人の見解)
そして、昼食を摂ってからは体調が良かったため、しばらく疎かになってしまっていた筋トレ(腕立て伏せ、腹筋、スクワット)を実施したが、やはり普段よりは活力が劣っている感じで、回数もそれほどのびなかった。
なお、16時30分の健康観察の際には、体温37.1℃、動脈血酸素飽和度(SpO2)96%、心拍数93bpmとなったのだが、動脈血酸素飽和度がいつもより少し低めということで、看護師さんから内線連絡があり、再度測定し直して98%に修正。
また、ついでということで看護師さんに、筋トレをしても大丈夫か尋ねたところ無理をしなければいいとのこと。ただし、筋トレ後は体温が高くなりやすいということを指摘され、今後やるならば、16時30分の検温の後に行なおうと思った次第。
また、昨日の夜に高熱が出てしまったため、20時過ぎに看護師さんより電話があり測定するように指示を受けたのだが、結果は、体温37.4℃、動脈血酸素飽和度(SpO2)97%、心拍数93bpmと体温が高めだった。
筆者の場合、なぜか夜になると熱が出てしまう傾向があるようだ。そのほかに気になる症状としては、鼻の奥のほうがツーンとした軽い痛みのようなものが絶えずある事なのだが……。
3月13日「宿泊療養3日目」
やはり療養中は、身体を動かしていないせいか昨夜はほとんど眠れなかった。いや、正直に言うと、このコロナ禍における今後の仕事や生活、はたまた後遺症などについて考えてしまうと、どうしても不安に陥ってしまうのかも知れない。
なお、朝7時の健康観察では、体温36.9℃、動脈血酸素飽和度(SpO2)98%、心拍数76bpmだった。そして午前中は、ほぼ寝て過ごし、昼食前に看護師さんの指示でイレギュラーな測定を行なった結果、体温36.8℃、動脈血酸素飽和度(SpO2)98%、心拍数78bpmと安定。
ただし、やや咳をする回数が増え、さらに、痰がらみではなく空咳っぽい感じになっている。また、鼻水はそれほど頻繁には出ないのだが、前触れもなく突然、水のような鼻水が垂れてくるので驚かされることがあった。
そして14時ごろ、看護師さんより内線があり、とりあえず症状が安定していることから今後変化がなければ、3日後の16日の退所予定だということが告げられた。ちなみに、退所する際にPCR検査などは行われないとのことで、その理由は発症から10日間で感染能力がほとんどなくなるという根拠に基づいているとのことらしい。
余談ではあるが、本日から連絡をしてくれる担当の看護師さんが変わったのだが、それに伴い午後の健康観察の時間が16時になった(館内放送で指示される)。なぜ30分も早くなったのか不思議に思い、その理由を測定後にくる内線電話で新しい看護師さんに問い合わせたところ、そういう決まりになっているという。
入所時にもらった書類にも、7時と16時30分と明記されていたのだが、それは書類が間違っていたとのこと。筆者としては、忘れないようにアラームをかけていたこともあり、本当に素朴な疑問として尋ねたつもりなのだが、もしかしたらクレームだと思われてしまったのかと申し訳ない気持ちになったのだった。
また、この日も体調が悪くなかったため16時の健康観察後に筋トレ(腕立て伏せ、腹筋、スクワット)を実施。なお、本来なら筋肉づくりには破壊と修復をする時間が必要なため、同じ箇所の筋トレを連日で行わないのが基本なのだが、療養中のホテルでは器具などもなく部位別のトレーニングが難しいため、同じメニューを実施した。