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元シングルマザーのコンサルタントが伝えたい「自分が主役」の生き方

2021.03.22

■連載/あるあるビジネス処方箋

2回にわたって私が今年1~2月に取材し、その生き方に感銘をした女性を紹介したい。経営コンサルティング会社・アイコンテンツ代表取締役社長の吉野太佳子さんだ。中小企業診断士の資格を持つコンサルタントとして中小企業を中心にIT・デジタルの戦略支援を行う一方で、国をはじめとする公的機関の中小企業経営相談も担当する。特に多いのは、女性の起業相談だ。最近は、離婚をしているか、もしくは離婚を考えている人が増えているという。

吉野さんのプロフィールは、次の通り。

京都芸術短期大学(現:京都芸術大学)を卒業後、大手不動産会社、商社系ブランディング会社で主にブランドライセンス事業を担当する。2003年に大手製造企業のグループのIT会社に入社し、経営やマネジメントに目覚める。会社員をしながら、シングルマザーとして2人の子どもを育てる一方、勉強を7年間続け、難関と言われる中小企業診断士の試験に合格した。

2014年に退職し、経営コンサルタントとして2015年に独立。2017年に株式会社アイコンテンツを設立。2018年には明治大学経営学研究科経営学専攻(MBA)を修了し、明治大学経営学部特別講師、ハリウッド大学院大学講師を務める。

自分が主役の生き方を

私がまず、強い関心を持ったのは吉野さんが離婚後、約10年近く、会社員として働きながら2人の子を育て上げたことだ。現在、お子さんはすでに成人をしている。お子さんが小さい頃は、吉野さんの両親の協力もあったようだが、それであってもシングルマザーとしてここまでやってのけるのだ。

さらには、会社員の頃に中小企業診断士の資格をとるために勉強を続けたことだ。

「あの頃、平日は朝5時に起床して子どものお弁当を作り、仕事をする。そして帰宅後の勉強でした。最初は時間のやりくりが大変で、合格するまでに7年もかかりました。これは言い訳ですが…(苦笑)。当時は、離婚をしてひとりで2人の子を養っていかなければなりませんでした。『経営に関心を持ち、深く勉強をしてみたかった』のも事実ですが、中小企業診断士の資格をとって評価を受け、給与を増やしたい思いがあったことも事実です」(吉野さん)

その後、子どもが成人した後、現在の主人と再婚したという。ご主人はある会社を退職し、新たにデジタル人材の育成をする会社をスタートさせた。その行動に刺激を受け、吉野さんも10年程在籍した大手製造企業のグループのIT会社を退職し、2015年に独立した。

女性の読者に向けてのメッセージを尋ねると、吉野さんはこんな話をしてくれた。

「女性の人生は、男性よりはライフイベントが多いように思うのです。人により多少の違いがあるでしょうが、就職、結婚、出産、再就職、転職、離婚、再婚、起業など…。イベントが多いと、心の変化が激しくなります。そのたびに考えや生き方が変わってくるのではないか、と思います。その時点でのことが、人生のすべてではないのです。自分も周囲も、考え方や生き方はやがては変わります。先まで見据え、長い視点で考えていくことが必要です。

例えば、最近、「専業主婦になりたい」という女性が増えていると聞きます。それも1つの生き方だとは思います。子どもができたならば、愛情を注ぎたい思いはわかります。私の経験をもとに言えば、それは本当にわずかな時間、一瞬で終わるのです。子どもがある時期になっても、子離れできないでいると、親は時に邪魔な存在になってしまいます。娘には、『見守ってくれていればいい』と言われたこともありました。

女性にはお子さんのために、ご主人のために、家のために、といった思いだけでは生きてほしくない。自分が主役の生き方をしていただきたい、と考えています。自分のために生きることも、女性にとってひとつの大切な生き方ではないでしょうか」

自身の感情をコントロール

私が吉野さんの生き方でさらに感銘をしたのは、自身の感情をコントロールすることに真剣に取り組んでいるからだ。これはほとんどの人ができないことではないだろうか。吉野さんは20年程前に、自らの感情の波をコントロールするために、バイオリズム(感情の起伏)をノートに毎日書いて記録するようにした。吉野さんのオリジナルの考えに基づくノートだ。

「毎日、今日の感情の波はどうだったのかなと振り返り、例えば「晴れのち、くもり」と天気予報のように書き込みます。晴れは気分がよい時を、曇りはやや沈んだ時を意味します。1か月間を振り返ってみると、晴れが2日しかない月もありました。このような日記をつけると心がどういう状態なのか、わかってくるようになります」(吉野さん)

感情の波をコントロールするもう1つの仕組みは、感情日記だ。その日の気持ちを書くのだという。「こういうことがあった」という事実ではなく、「何を感じたのか」だけを書き込む。そうすると自分が今日どういう状態なのかが、見えてくるようだ。

以下は、吉野さんが今回の取材に合わせて紹介してくれた過去の日記だ。


2012年10月16日

「私の価値観」
夢に向かって真っすぐに生きる。正直に真っすぐに進む。
絶対にあきらめず、自分に嘘のない、そんな世界に身を置く。
顔を上げて、真っすぐ前を見て、笑顔で生きていく。
・・・
そんなことを貫くには、相当の努力を要するが、進んで、努めて、挑む。
自分に嘘はつけない。常に挑戦者である。


2013年2月2日

「越える壁」
私には絶対に越えなければならない壁がある。甘んじてはならない壁がある。
それは“女”だ!!この壁は私自身が作っていた!!
・・・
ちょっとマジメに考えたい。


2014年5月28日

「どうありたいか」
ありたい姿を明らかにし、自分に何をどのように足していく必要があるのか。
・・・
私はパワーを提供できる人でありたい。
でも100人いて、100人に、Yesはもらえない。五分五分でよい。
幅を広げると、手に入らないものがある。


「これら2つの日記は、私が独自で考え出したものです。読み返してみると、恥ずかしい内容ばかり。感情日記には『人生は山あり、谷あり』『不安、不安、不安、不安、不安、不安』…。ただひたすら、自分を客観視するために20年続けています。周りがわかってくれないと思う時こそ、自分と距離を置く。読み返すと『あー、こんな人ではわかってもらえないな』と思えるわけです…(苦笑)。振り返ってみると、性格はしつこい…。良くも悪くもしつこい(笑)。あきらめが悪い。あらゆることにしつこいわけではないのですが…」(吉野さん)

次回に続く

株式会社アイコンテンツ
https://icontents.co.jp/

 離婚した女性の生き方を取り上げた記事は、以下にも掲載。

【私が起業した理由】好きが高じてお店をオープンした「旅するコンフィチュール」店主兼シェフ・違 克美さん
【私が起業した理由】シングルマザーとして育児と夢の実現に奔走する日々「旅するコンフィチュール」店主兼シェフ・違 克美さん
【私が起業した理由】知識や経験値が少ない分、四六時中仕事のことを考えています「旅するコンフィチュール」店主兼シェフ・違 克美さん

文/吉田典史

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