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会社やグループでよく耳にする「お局」とはどんな人?

2021.03.09

若手の新人社員や新しい職場へ転職する人にとって、『お局(おつぼね)』は悩みの種になりやすい存在です。お局がどのような心理状態で意地悪をするのかが分かれば、対処もしやすくなるでしょう。特徴や嫌がらせの種類、上手な付き合い方を解説します。

お局の意味とは

口うるさかったり意地悪をしたりするベテラン女性社員は『お局』と呼ばれることがあります。なぜそのように呼ばれるようになったのか、また、お局に定義があるのかどうかについて見ていきましょう。

ベテラン女性社員のこと

お局とは、職場に長く勤めているベテラン女性社員のうち、口調・態度・性格がきつい人のことを揶揄する意味で使われる言葉です。『お局様』と呼ばれることもあります。

嫌がらせをしてきたり口うるさかったりする人に対し、ネガティブなニュアンスを込めて使うのが一般的です。

江戸城の大奥を仕切っていた『春日局』がTVドラマの題材となったことで、組織における陰の女性権力者のような人をお局と呼ぶようになりました。

元々、『局』とは宮中などでの仕切り部屋を意味する言葉であり、悪い意味は込められていません。しかし、ドラマの中の春日局が意地悪な女官だったため、現在知られているようにネガティブな意味の言葉として広まっています。

何歳からがお局?

勤続年数が長い女性のことを指すといっても、年配者に限定されるとは限りません。20代でも同じ職場に何年も在籍していれば、入社したばかりの10代の社員からお局として扱われる可能性はあるでしょう。

また、独身女性のイメージを強く持たれがちですが、既婚者でもお局の要素を持つ人は大勢います。年齢や結婚歴に関する具体的な定義はなく、意地悪で口うるさいベテラン女性社員なら、誰でもお局となり得るのです。

お局と呼ばれる人の特徴

口調のきつさや態度の変わりやすさ、嫌味や陰口の多さなどが、お局と呼ばれる人の主な特徴です。職場にいる先輩社員の様子と照らし合わせてみましょう。

後輩への口調がきつい

お局と呼ばれやすい人の大きな特徴として、後から入社してきた社員に対する口調のきつさが挙げられます。

何を話すにも語尾が断定形になったり、相手の話を聞こうとせず一方的に早口で話したりするため、後輩は常に上から目線で命令されているような感覚に陥るでしょう。

質問を投げかけても、「そんなことも分からないのか」「何度言ったら理解してくれるんだ」などのような言葉が、毎回のように返ってきます。

言葉をオブラートに包むこともなく、全ての物事をはっきりとストレートに伝えたり、相手を傷つけるような表現を多用したりすることも特徴です。

相手や気分で態度が変わる

上司など立場が上の人やお気に入りの後輩には優しく接する一方で、同性の後輩社員には風当たりが強くなりやすいことも、お局と呼ばれる人の特徴です。

相手によって態度を変えるため、きつい接し方をされる後輩社員の中には、「どうして自分だけこのような扱いをされるのか」と感じる人も現れます。

気分屋が多いこともお局の特徴です。同じような接し方をしても、気分により態度が大きく異なるため、顔色をうかがいながら近づかざるを得なくなります。

比較的穏やかな日があるかと思えば、1日中意地悪をされるような日もあることから、対応の仕方が分からずにストレスをためてしまう人もいるでしょう。

嫌味や陰口、噂話が多い

お局と呼ばれる人は、後輩社員や立場が弱い人の陰口を言うのが大好きです。注意すべきことがあっても、本人には直接言わず、裏で他の社員に嫌味として話します。噂話が多いこともお局によく見られる特徴です。

後輩社員に関する話だけでなく、同僚や上司についてのネガティブな噂話も会話の一部として楽しみます。

嫌味・陰口・噂話は、決して周囲の気分をよくするものではありません。しかし、お局を諭せる人が職場に誰もいなければ、これらの話はエスカレートする一方です。

嫌味や陰口を聞かされた挙句、同意を求められるようなことがあれば、自分も一緒に裏話を楽しんでいるような錯覚に陥り、後から嫌悪感を覚えやすくなるでしょう。

なぜ嫌がらせをするのか

お局が後輩社員に意地悪な言動をとるのは、いくつかの理由があります。代表的な理由を知り、心理状態を把握するための参考にしましょう。

プライドの高さから

お局と呼ばれるベテラン女性社員の多くは、自分自身に高いプライドを持っています。後から入社してきた社員より、在籍期間が長いことを強く意識しているのが特徴です。

いまだに年功序列の考え方が根強く残っている日本の企業では、年齢が高いほど職場での立場も高いと感じている人が多く存在します。

お局は長い期間同じ職場で働き続けているため、会社のことを誰よりも理解しているという自負があり、その意識がプライドの高さにつながっているのです。

在籍期間が長いという自分のプライドを守るために、自分より能力が優れているように見える後輩社員をターゲットにして、嫌がらせをするのです。

自分の立場を守るため

お局が同じ職場に長く居続けられているという事実は、お局にとってその職場が居心地のよい環境であることを意味しています。

会社にとっても、長い間働いてくれている社員は、基本的にありがたい存在です。長期間在籍することで、職場内での快適な立場を得ているお局も多いでしょう。

このような状況において毎年のように入社する後輩社員は、お局にとって自分の立場を危うくする存在でしかありません。

特に、自分より能力の高そうな後輩が入社してくるケースでは、自分が会社にとって不要な存在になることを恐れて、その後輩に対する嫌がらせを始めます。

嫉妬心から

お局の嫌がらせは、嫉妬心により若い女性社員に集中しがちです。職場の男性からちやほやされている女性社員に対しては、意地悪な行為がよりエスカレートします。

プライドが高いベテランの女性社員は、あらゆる面で後輩社員に勝っていなければ気が済みません。しかし、若さだけはどうしても後輩に勝てない要素であるため、同じ女性として嫉妬心から嫌がらせをしたくなるのです。

ちやほやされていた自分の若い頃を思い出し、どうにもならない時の流れにストレスを感じる心理状態も強く影響しているでしょう。

お局と上手に付き合う方法

お局の嫌がらせや陰口などに悩まなくなる、上手な付き合い方を紹介します。職場にいる場合は少しずつでも実践してみましょう。

相手を褒める

お局と呼ばれる人は、自分のことを立ててくれる人を好む傾向があります。お局に嫌がらせを受けないようにするためには、気分よく過ごしてもらえるように振る舞うのがポイントです。

お局が話す内容に共感したり、仕事ぶりやファッションなどをさりげなく褒めたりすれば、お局は自分が優れていることを実感して気分をよくします。相手を持ち上げる振る舞いを意識することで、お局から嫌がらせを受けにくくなるでしょう。

ただし、過度に褒めると神経を逆なでしてしまう恐れがあるため、あくまでもさりげなく相手を立てることが大事です。

適度に聞き流す

お局が他の人の嫌味・陰口・噂話をしてきたときは、適度に聞き流しましょう。

話を聞いてもらえさえすれば、相手は誰でもよいことがほとんどです。深く聞き入ったり共感したりしてしまうと、自分の神経をすり減らすことになるだけでなく、思わぬ人間関係のトラブルに巻き込まれてしまう恐れもあります。

人の話を聞き流す能力は、簡単に身に付くものではありません。しかし、感情を抑えて平常心を保てるようになれば、お局を適当にあしらいながら職場で快適に過ごせるようになるでしょう。

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