外出自粛などが続き、気が滅入ってしまうこともあったかもしれない。そんな時に必要だったものは〝笑い〟だろう。明るく楽しいモノから、ウイットに富んでいるモノまで、間違いない作品だけを編集部がランキング!
【1位】痛快すぎる社会風刺に笑いが止まらない!
『ザ・ボーイズ シーズン1〜2』
[Amazon prime video]
【STORY】
主人公は、家電専門店で働くごく普通の真面目な青年ヒューイ。道端で恋人ロビンと将来について語り合っている最中、高速移動中のスーパーヒーロー・Aトレインがロビンの上空を通過。ロビンは無残にも轢き殺されてしまった。そんなAトレインらヒーローが所属するヴォート社は、スーパーヒーロー事業の大成功により巨万の富を築き、とてつもない権力を持つ。ロビンの事件を金でもみ消そうとするAトレインに反発したヒューイは、FBIを名乗る謎の男・ブッチャーを味方につけて邪悪なスーパーヒーローたちに立ち向かう。
Amazon prime videoにてシーズン1~2独占放送中
主人公たちはあの手この手でヒーローと戦っていく。
スーパーヒーローたちが傲慢な態度をとっているも本作の魅力のひとつ。
〈テラダ’s EYE〉シーズン1も2もキレッキレです!
エグさとおバカさでヒーローたちとの戦いを描く。本作に登場するスーパーヒーローは、どいつもこいつもまあ本当に憎たらしく、少年から記念撮影を頼まれると、「待ってました」と言わんばかりにカメラ目線でいやらしい笑顔を浮かべる。トークショーでは、ドヤ顔で武勇伝を披露。称賛を浴びている時の、気持ち良さそうな顔がムカつく。一応ヴォート社の業務命令で悪党退治はするのだが、基本的に人の見ているところでしか良い行ないをしない。全体的に恩着せがましいし、隠し切れない選民意識と傲慢さがにじみ出ている。「フツーの人間ひとり殺したぐらい、大目に見ろよ。我、ヒーローぞ?」と言わんばかり。こんな最低なスーパーヒーローたちが、主人公たちに追い詰められるのを見るとスカッとする。主人公ヒューイと相棒のブッチャーは、特殊能力を持っていないが心やさしい男性だ。ごく普通の一般人が、根性とチームワークと機転で戦うさまに勇気をもらえる。『インサイド・ザ・ボーイズ』というキャストが裏話をする別番組もおもしろい。
編集 テラダ
『今際の国のアリス』を1日で、制覇した短期集中型。自他共に認める〝ビンジウオッチングの申し子〟。