稲盛和夫の経営手法を知れるおすすめ本
ここでは、稲盛和夫の経営手法を知れる本を紹介する。これらは現在でも「経営に関するおすすめの書籍」として、常に人ランキング上位に登場するものばかり。経営に行き詰っている人や、これから事業を立ち上げる人は要チェック。
アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役
“アメーバ経営”とは、稲盛氏が京セラを経営するなかで経営理念を実現するために創り出した独自の経営管理手法。これまでの常識を覆し、組織を“アメーバ”と呼ばれる小集団に分け独立採算にすることで、一人ひとりが採算を考える、市場に柔軟な戦う組織をつくるというもの。47年にわたる実践のなかで築き上げたすべてを、稲盛氏本人が解説している点が特長で、管理会計そのものの解説に留まらず、経営理念についても多数触れられている。
出典 公式サイト|アメーバ経営 ひとりひとりの社員が主役
稲盛和夫の実学—経営と会計
『稲盛和夫の実学—経営と会計』は、バブル経済に踊らされ、不良資産の山を築いた経営者は何をしていたのか、「儲けとは」「値決めとは」「お金とは」何なのか、身近なたとえ話からキャッシュベース、採算向上、透明な経営など七つの原則を説き明かす一冊。第一部が「経営者としての会計および仕事に対する考え方」、第二部は「稲盛塾での経営問答」で構成される本書は、ゼロから経営の原理と会計を学んだ稲盛氏の集大成とも言える。教科書から学んだ知識ではなく、会社を成長させる過程で苦労して導き出した考え方から説得力を感じる一冊。
出典 公式サイト|稲盛和夫の実学—経営と会計
JAL再建にまつわる本
最後に、JAL再建にまつわる稲盛氏の奮闘を記した本を紹介する。本人ではなく、共に奮闘した人物から見た姿を知ることができる貴重な資料なので、客観的に彼を理解するのにおすすめだ。
JALの奇跡 稲盛和夫の善き思いがもたらしたもの/大田嘉仁
稲盛経営哲学の集大成とも言える、JAL奇跡の再生。なぜ彼は「不可能」と言われた再生を、わずか1年でなし得たのか。会長に就任した稲盛和夫氏は、二人の部下を京セラから連れて行く。そのうちの一人が本書の著者である大田氏だ。長年、稲盛氏の秘書を務め“稲盛和夫から最も信頼される男”と称された人物だからこそ書き得た、貴重なビジネスのノンフィクション戦記である本書は、稲盛氏自身も推薦する一冊。
出典 公式サイト|JALの奇跡 稲盛和夫の善き思いがもたらしたもの/大田嘉仁
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文/oki