冷やさないから冷えを体感できる真理
なんとなく答えは書かなくても予想ついてるでしょうが、いや~これが本当に気持ちよかったの!
水風呂でガッチリ冷やすと感じない、外気の風が体を徐々に冷やしてくれる感触がすごくよくわかる。そしてそれがとんでもなく快感!
あ~フィンランドで気持ちよかったのはこの感じ! って肉体の記憶が呼び起こされたもん。
ようするに日本の水風呂って、外気浴を味わうには冷やしすぎなんじゃないか? ってこの時初めて気付いた。
ただし日本のサウナでは、もともと外気浴なんてできる所が少なかったし、できたしとても冬以外は屋外出ても暑いじゃない? だから水風呂で一気に冷やすしかなかった。その為に水風呂は必要だった。
ようするに日本の冬に外気浴を気持ちよく味わうには、体の火照りを取って、軽く冷やすくらいの方がいいんじゃないか? 外気の温度を「冷たい!」と感じないほどに冷やすと、その外気の冷たい気持ち良さが意味なくなっちゃうってことですよ!。
そこらを色々整理してみた。
○水風呂でカッチリ冷やす→屋内休憩=外気浴できない日本のサウナならば年間これがベター。
○水風呂でカッチリ冷やす→外気浴=冬は体が冷えすぎて外気浴の気持ち良さ特になし。冬以外の季
節も、特に外気浴のメリットはなし。精神的には気持ちいいが、屋内休憩とそれほど気持ち良さ変わ
らず。
○芯の火照りは残して体を冷やす→屋内休憩=火照りが延々とれず全然ダメ!
○芯の火照りは残して体を冷やす→冬以外の外気浴=火照りが延々とれず全然ダメ!
○芯の火照りは残して体を冷やす→冬の外気浴=風の冷たさで徐々にクールダウンできて気持ちいい。
まぁ、日本でも東京周辺と北海道じゃ、気候もまったく違うんで、その地方地方にあった風土があるんで、その土地に合った入り方があるでしょうが、オレ、これから冬に外気浴できるサウナに行ったら、絶対に軽い冷しで外気浴することにした! ま、その“軽い冷し”の塩梅も人それぞれなんだろうけど、こればっかりは自分で見つけていただくしかないッ!
ただ外の寒さを軽~く感じられる程度の冷やし方が目安だと思う。
で4ラウンド目。3ラウンドがあまりに気持ちよかったんで、もう一回同じように軽く冷やして外気浴した。そして確信した。間違いなく冬にはこれがベストだわ!
以上、あくまでもオレの肉体感覚だからね。やってみたらそうでもなかったっていう人もいるだろうよ、体質とか体の脂肪量とかの違いも大きく気持ち良さを左右しそうだし。気持ち良くなかったら、すぐ辞めちゃってください!
おまけに今気付いたけど、ついつい“冬、冬”書いてたが、まだ秋の終わりだったわ! 真冬になったらまた違ってくるだろうし、ただこの冬の間に結論は出す!!
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。