「銀行業界」は働き方改革によって、残業時間の短縮や休みの取りやすさなど労働環境の改善がここ数年で進んでいるが、実際に働く人はどのように感じているのか。
今回、キャリアバンクは銀行員(退職者含む)とその妻を対象に、銀行の働きやすさに関する調査を行った。
銀行はブラック?ホワイト?本人と妻にアンケート調査
銀行を「ホワイト企業」と考えている人が多数という結果に
同社はカンパニー通信に掲載されている口コミをもとに、銀行業界の働きやすさについて分析した。
銀行経験者本人のうち、67.15%にあたる約2/3が銀行をホワイト企業だと感じている
銀行経験者の妻のうち、81.01%にあたる約4/5が銀行をホワイト企業だと感じている
今回は働く人のコメントも紹介しよう。
・完全週休二日制かつ福利厚生も整っているので、働きやすい環境だと思います。女性も育休をとりやすい環境です。【地方銀行・男性】
・勤務時間は各個人のPCで入力し、そのデータは本社に直接届きます。そのため、第三者によって変更することはできません。また定期的にパワハラやセクハラに関するアンケートが実施されていますし、何かあった際は電話・メールで相談できるようになっています。【メガバンク・女性】
ここ数年で行われた働き方改革によって、ホワイト化が進んでいるという口コミも多く見られた。
・働き方改革によって残業削減が進められています。部署によっては差はあるものの、残業はほとんどありません。残業をしても、残業代はしっかり支給されます。【地方銀行・女性】
・基本的には福利厚生もしっかりしており、ホワイト企業であると言えると思います。最近は働き方改革によって、残業時間も短縮されています。有給も全くとれないわけではないし、週休2日は確保されているため、安定した働き方はできると思います。【メガバンク・女性】
一方で、銀行をブラック企業だと感じている人は約3人に1人という結果に。特にノルマの厳しさについて言及するコメントが多く見られた。
・ノルマが厳しく、達成するまで精神的にも追い詰められます。業務量に対して人員が不足しているように感じます。【地方銀行・女性】
・残業時間はしっかり管理され、福利厚生もきちんとしているのですが、毎日営業ノルマに追われ、未達だと上司からも叱責され続けます。【メガバンク・男性】
・ややブラック企業だと思います。仕事のノルマがきつすぎるからです。保険や投資信託の販売ノルマが半年ごとに課されるのですが、なかなか売れないため、あまり購入意欲のない方にもお願いして販売していました。【地方銀行・女性】
・福利厚生はある程度しっかりしていますが、ノルマの目標が高いうえ、ノルマをこなしていなければ上層部からプレッシャーがかけられます。【普通銀行・女性】
銀行に転職を考えている人は、会社の働きやすさについて口コミサイトを通じて情報収集する場合「いつ投稿された口コミか」「いつ在籍していた人による口コミか」を確認したほうがいいだろう。
構成/ino.