コロナ禍でパン屋さんに足を運ばなくても焼きたてが味わえるという理由で、人気が再燃したホームベーカリー。今回、人気の4モデルが得意とする食パンを料理研究家に焼き比べてもらった。
ホームベーカリー
材料を投入し、メニューを選んでスイッチオン。どれもシンプルな手順ながら、焼き上がりにはそれぞれの個性が。
【Check Point】
[01]焼き上がり
焼き色、形はもちろん、取り出しやすさもポイントに。
[02]手順
メニューによっては、途中で取り出して成形の必要も。
[03]作動音
各社で差が。気になるなら静音性優先で選択すべし。
[04]独自機能
イーストや具材の自動投入機能の有無は要チェック!
〝うるさい、時間がかかる〟、そんなイメージを払拭
「昔、母が使っていたのですが、ガタゴトうるさくて、焼き上がりまで時間がかかった記憶があって……」と話す森崎友紀さん。
今回、久々にホームベーカリーを試すにあたり、焼き上がり時間と作動音が気になる様子。
「まず焼き上がりがスピーディーになったことに驚きました。食パン1斤で早いもので2〜3時間程度。だいぶ進化していますね。静音性や振動は各社で差があり、特にパナソニックは静か。音が気になるモデルもありましたが、こねる工程の数十分だけなので許容範囲かな。手間に着目すると、シロカとツインバードは材料を投入したら、あとはほったらかしでいいので楽でしたね」
料理研究家 森崎友紀さん
料理講師やレシピ考案など多方面で活躍。そのキュートなルックスから、テレビの料理バラエティーで人気を集める。漫画『食戟のソーマ』の監修も務める。プライベートでは2児のママ。
高級生食パンをおうちで!
パナソニック『ホームベーカリー SD-MDX102』
オープン価格(実勢価格約4万6000円)
室温センサーと庫内温度センサーの2つが働き、季節や室温の変化を検知。適したプログラムで、一年中安定しておいしいパンが焼ける。グルテンフリーや低糖質生地レシピも充実。
SPEC
サイズ:W263×H353×D356mm、6.2kg 消費電力:430W
【Check_01】
「おうち乃が美」(レモン&オレンジピール入り)
高級生食パン店『乃が美』が提案するアレンジレシピ。爽やかな香りが漂うしっとり食パンが実現。
【Check_02】
パン羽根をセットしたパンケースに、強力粉、三温糖、塩、無塩バター、生クリーム、水を投入。
ドライイーストをセットし、メニューを選んでスタート。具材入れのサイン音が鳴るまではおまかせ。
ピピッと鳴ったらフタを開けてオレンジピールなどを入れ、再スタート。あとは出来上がりを待つだけ。
【Check_03】静音性を求めるなら迷わずコレ
「こね」の工程においては、ある程度の作動音と振動は覚悟すべきホームベーカリーにおいて、突出した静かさ。
【Check_04】自分好みを設定できる〝マイねり〟
ねりの工程(回転速度のレベル、ねり時間)を3つまでパターン登録可能。すぐに呼び出して設定できるから、いつでも自分好みの焼き加減に。
調理時間/約4時間50分
パンメニュー数/28
サブメニュー数/13
具材自動投入/有
取っ手/有
※調理時間は「パン・ド・ミ」コースの場合
〈MORISAKI’S REVIEW〉静音性はダントツトップ! 本当に作動しているか不安で何度も確かめてしまうほど、最初から最後まで静かでした。