売り上げをグングン伸ばしている最強のほったらかし家電だが、どんなタイプが自分に合っているのか。調理モードや自動メニューの多さが魅力か、シンプル操作が楽なのか実際に使って検証した。
電気圧力鍋
以前から共働き世帯を中心に人気の高い調理家電だったがコロナ禍の家事負担アップで需要が急増。新機種も続々と増えている。
【Check Point】
[01]鍋(内釜)の形状
材料の入れ・出しやすさ、混ぜやすさ、容量などを確認。
[02]操作性=インターフェイス
自動メニューでいけるか、圧力、時間を設定するのか。
[03]ジャガイモの煮くずれ感
煮すぎると溶けがちなジャガイモが、どれだけ存在感を放つか。
仕上がりには差は出たがいずれも優秀
材料を入れるだけで料理が完成する電気圧力鍋。調理中にほかの作業ができてしまう、テレワーク時代に最強の調理家電だ。
「煮込みやカレーなど時間のかかる料理が短時間で完成します。加圧時間は数分でも、その後の減圧・蒸らし時間があるので、必ずしも数分ではつくれないですが、調理に手間がかからない。それが最大のメリットです」
と料理研究家の寺田真二郎さん。
今回は洋風トマト肉じゃがを、各メーカー推奨の「肉じゃが」レシピ&モードで調理した。
「イモを使った料理で気になるのは煮くずれ感。今回、ほろほろに煮えたのはパナソニックとシナジートレーディングで肉も柔らかに。イモの形が程よく残ったのはティファールとA-Stage。各社の〝肉じゃがプログラミング〟によって仕上がりが異なりました」
仕上がりに好みはあるが、機能的には差はなさそう。家族の人数や調理モードの数など、必要な機能を見極めて選びたい。
料理研究家 寺田真二郎さん
時短テクニックや驚きのアイデアを生かしたレシピが幅広い層に好評の料理研究家。NHK『ニュースシブ5時』のほか、雑誌連載、レシピ開発など多方面で活躍。
洋風トマト肉じゃが
●材料(基本は4人分)
牛薄切り肉………200g
ジャガイモ………500g
たまねぎ………1個
ホールトマト缶………1缶(400g)
【A】
水………150ml
酒………大さじ2
みりん………大さじ4
しょうゆ………大さじ2
コンソメスープの素(顆粒)……… 大さじ1/2
かつおだしの素(顆粒)………小さじ1/2
※A-Stageのみ材料は2人分で、すべて半量にする
ジャガイモは皮をむき、半分に切る。たまねぎはくし形切りにする。
鍋(内釜)にSTEP1で切ったジャガイモ、たまねぎ、そして牛薄切り肉を入れる。
トマト缶、混ぜ合わせたAを加える。鍋を本体にセットし、フタをしてから、調理スタート。