オーダーはハードボイルドだど!!
そんな渋い“ローヤル”を肴にジンライムを呑む!
ある種、蛮行ともいえるそんな呑み方を想像したらヨダレ出たよ!!
別の意味でチャンドラーっぽいハードボイルな感じすらする。
しかし、ちょっと注文には勇気いったね。だって本当に昼の喫茶店だからさ。いきなり“ジンライム”というのも気が引けるじゃない?
なんで、まずはこう言う。
「プリンローヤルください」
それも朗らかに,そしてにこやかに。健全さを前面を押し出していう!
そして“じゃあついでに”的雰囲気で、
「あ、ジンライムも」
と付け加えようと考えた。これなら怪しさもない気がしたのだ。
だだオレは気付かなかった。昼のジンライムも怪しいが、60近いオヤジが「プリンローヤル」をにこやかに頼むということ自体、それだけで充分に怪しい!
作戦通りに「プリンローヤルください」って言った瞬間、ウェイトレスのお嬢さん、マスクの下でちょっと、
「エッ!?」
って表情したもん。でもここでひるんじゃいけない。予定通り、
「あ、ジンライムも」
と付け加える。
すると、「エッ!?」の表情どころか、今度はあきれ返るような顔にもなったような気がしたが、もう乗り掛かった船である。下を向いてジッと耐えるように、注文の品がくるのを待つこと数分。
やってきましたジンライム!
いわゆるコーディアルのライムジュースをジンに混ぜたと思われる薄緑色の液体にレモンスライスとチェリーの載ってる、なんとも素敵な御姿!!
一口呑む。あ〜ジンライムには早くもなんともない! いい時間ですよ。
そしてプリンローヤル登場!