【はたらきガール】バラ農家・田中綾華さん「保母さんに近い感覚でバラに接しています。バラを通して世界中の人を美しく、健康にしたい」

2020.10.16PR

「バラが大好きだった曾祖母に感化されて、興味を持ち始めました。彼女はカバンと靴の製造販売を営んでいた女性起業家で、ひとりで７人の子を育てたパワフルな人。仕事への向き合い方にも影響を受けています」

農薬不使用で栽培した食用バラをレストランへ卸しているほか、ジャムやお茶などに加工して販売する会社、ROSE LABOの代表取締役を務める田中綾華さん。バラ農家兼実業家として、埼玉県深谷市にある農場と東京の本社とを行き来する生活を送っている。

田中綾華さん／1993年生まれ、東京都出身。大学を中退し、大阪府にある農家で修業したのち、2015年に現社を設立。埼玉県深谷市で食用バラを年間約27万輪栽培している。商品は通販ほか全国100店舗以上で販売中。

「起業１年目は知識が追いつかず、3000本のバラを枯らしたことも。バラ栽培には愛情と面倒見の良さが不可欠です。保母さんに近い感覚かもしれませんね」

３年目には美容成分を多く含んだバラの新品種を開発。オリジナル化粧品として商品化したことで一躍注目を集めた。

ヘアメイクアップアーティストの木部明美さんとコラボしたリップグロスを今年10月に発売。話題になっている。

「私自身が敏感肌に悩み、育てた農薬不使用のバラを使って何かできればと考えたのがきっかけ。今後はもっとビューティー＆ヘルス商品のラインアップを充実させたいですね。海外進出も見据え、バラで世界中の人を美しく健康に、そして幸せにすることが目標です」

Q.仕事をする上で欠かせない道具や習慣がありましたら教えてください。

剪定用のハサミ、トゲがあるので手袋、切ったバラを入れるカゴなどの農作業グッズ。あと、私たちの会社では、特に指定の農作業着などはなく、みんな好きな洋服を着て仕事をしています。泥がつかなければ食事くらいには行けるかな（笑）。女性らしい楽しみを味わえたら、仕事中のテンションも上がりますよね。

Q.休日はどう過ごしていますか？

読書です。小説は表紙買いするタイプ。予想外の出会いが楽しいです。自分以外の人の視点で、普段はできないことを体験した気分になれることが読書の魅力。物語の世界へ入り込めるから好きです。

Q.今、ハマっていることを教えてください。

日本酒です。「ワインが飲める大人って格好良いな」と思ってワインを試したんですけど、日本酒の方が体質に合っていたみたい。飲んだ銘柄はアプリに入れて記録しています。あと、サウナにもハマっています。あんなに静かな空間ってなかなかない。自分と向き合える贅沢な時間だと思います。水風呂も必須ですね。

Q.好きな本やマンガ、映画を教えてください。

アレックス・シアラーの『青空のむこう』。本はあまり再読しないタイプなんですが、この本は繰り返し読みました。今、学生に向けて講演する機会が多く、そこでおすすめすることの多い１冊です。映画やドラマは動画配信サービスでよく観ていて、最近は韓国のドラマの『梨泰院クラス』や『愛の不時着』にどっぷり。特に『愛の不時着』は、北朝鮮での生活がリアルに伝わってきて興味深いです。

Q.好きな男性のタイプを芸能人で例えると？

ネプチューンの原田泰造さん。おもしろくて、気配りも上手で優しくて、子どもの頃からずっと見ています。結婚するならああいう方が良いなぁと思っています。

Q.最近購入したモノで一番のお気に入りは？

Panasonicのフェイスケア商品『目もとエステ』です。じんわりと温かいホットスチームで、とにかく気持ち良い！　会社のメンバーみんなに貸してあげたら、全員がハマりました。

Q.これは職業病だなと感じる行為や癖はありますか？

信じられないくらいの量のコスメを買うこと（笑）。ROSE LABOの商品開発のためにも欠かせません。ナチュラルコスメを中心に、プチプラ系からデパコスといわれるハイブランドモノまで幅広く、シーズンで数百個は買っていると思います。特に期間・数量限定品は、原価などをあまり気にすることなく、ブランドを体現できるように、メーカーは気合を入れて商品を作っているので、チェックするのが楽しいです。

Q.やってみたいこと、行きたい場所、欲しいモノはありますか？

京都府の北、日本海に面した場所にある伊根に行きたい。伊根湾を取り囲むように、船の格納庫の上に住まいを備えた「舟屋」が並ぶ光景から、日本の〝水の都〟とも呼ばれていますよね。私が知ったのは、千鳥さんのバラエティ番組『相席食堂』で、くっきー！さんが訪れていたから。めちゃくちゃカオスな回だったんですけど（笑）、景色がとてもきれいで、いつかゆっくり観光できたら。