Bluetooth対応のスピーカーはケーブルを気にする必要がないため、好きな場所に置いて音楽を楽しめる。ただ、ワイヤレスゆえにその音質が気になるところだ。そこで今回は、音質や重低音にこだわったBluetoothスピーカーの選び方やおすすめの商品などを紹介する。
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Bluetooth対応オーディオスピーカーの選び方とおすすめのメーカー
Bluetooth対応のオーディオスピーカーを購入する際には、価格も気になるが、やはり音質の良いものを選びたい。そこで、音質の良し悪しを見分ける方法や価格による品質の違い、車用スピーカーの選び方、おすすめのメーカーなどについて紹介する。
高音質のBluetoothスピーカーを選ぶには? コーデック別の音質を比較
「コーデック」とは、スマホなどからBluetoothスピーカーに音源データを送るために、データを圧縮する仕組みのことをいう。対応コーデックによってスピーカーの音質は異なる。
Bluetoothスピーカーは標準コーデックである「SBC」に対応しているものが多い。ワンランク上にあたるのが、主にAndroidに採用されている「aptX」とiPhoneに採用されている「AAC」だ。「aptX HD」や「LDAC」はさらに高音質になる。音質の良さを求めるなら、AAC以上のコーデックに対応したスピーカーを選びたい。
高音質のBluetooth対応重低音スピーカーはどう選ぶ?
迫力のある重低音を楽しみたい場合は、パッシブラジエーターが搭載されているスピーカーがおすすめ。「パッシブラジエーター」とは、空気振動を利用して低音域を増強させるスピーカーユニットのことで、小型のポータブルスピーカーでよく採用されている機構だ。
また、スピーカーの再生周波数(例:再生周波数帯域:10Hz~22kHz)は、数値の小さいほうが低音を表している。低音を響かせたいのなら40Hz以下が再生周波数に含まれているスピーカーを選ぼう。
Bluetoothスピーカーでの低音の出し方
Bluetoothスピーカーで重低音を増強させるには、低音域が増す構造を持つバスレフ型スピーカーを選ぶと良い。また、低音域専用のスピーカーであるサブウーハーを追加するという方法もある。さらに、スピーカーを設置する際に硬いもの(レンガやブロックなど、もしくは専用スペーサー)の上に置くと低音域が締まる。
高級なBluetoothスピーカーってどこが違うの?
Bluetoothスピーカーは、性能によって価格に差が出る傾向にある。ハイレゾ対応や多チャンネル、サブウーハーを搭載しているものなどが高価になりやすい。
車用Bluetoothスピーカーの選び方と重低音をきかせるコツ
車用のスピーカーは、運転の邪魔にならないものを選ぼう。ドリンクホルダーに設置するものやサンバイザーに挟んで使うものなどが便利だ。また、車用に限定されていないスピーカーでも、小さなものなら滑り止めシートで固定して使える。
【参考】車で音楽を聞くならどれがベスト?車載用Bluetoothスピーカーの選び方
車用重低音スピーカーを設定する方法
車の中で迫力のある音楽を楽しむためには、イコライザーで音域調整すると良い。イコライザーとは音の周波数を変更することで、自分好みの音質にカスタマイズできる機能のこと。低音を活かしたいなら、音楽を出力するデバイスのイコライザー機能を使って「Bass(ベース、低音など)」を上げる設定にしよう。ただし、低音を上げすぎると音がモコモコしてしまうこともあるので注意だ。
オーディオスピーカーのおすすめメーカー
オーディオスピーカーで特におすすめのメーカーは、ソニー、BOSE、JBLなど、AV機器販売で実績のあるメーカーのものだ。ソニーはワイヤレス製品で培った高い技術力を持ち、ノイズが少なく品質の高い点が魅力。BOSEは小型ながら高音質な製品が多く、迫力のある低音やデザイン性の良さにも定評がある。JBLは、コンサートなど広い空間で使用されるスピーカーを製造しているため音響性能が高く、オーケストラやジャズなど、幅広い音域の音源再生に向いている。
おすすめのBluetooth対応重低音スピーカー
ここからは、実際におすすめのスピーカーを紹介していこう。コスパの良いものやおしゃれなものなど、自分がどんな基準を重視するか定めた上で選んでほしい。
【Bluetoothスピーカーのおすすめ】木製キャビネットがおしゃれな「Model One BT」
手作りの木製キャビネットがおしゃれなラジオ・スピーカー。昔ながらのラジオのようなレトロなルックスだが、精密な音のバランスと低音再生を実現したフルレンジドライバーを搭載。豊かな低音を再生するバスレフ型だ。
【Bluetoothスピーカーのおすすめ】おしゃれで高音質! ソニーのグラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」
一見Bluetoothスピーカーとは思えないおしゃれなデザインだが、ソニー独自の技術を惜しみなく活用したBluetoothスピーカーだ。透明な有機ガラス管は高域を再生するツイーターになっており、真ん中に配置されているウーハーからは中域を再生している。また、下部には低域を再生するパッシブラジエーターが配置され、スピーカー全体で音を奏でている。スピーカーから360度全体に音が広がり、クリアでリアルなサウンドを楽しめる。
有機ガラス管はデザインだけで用いられているわけではなく、縦長の円筒状の振動板であるため距離による音の減衰が少なく、部屋全体に繊細なサウンドが広がるという特長がある。また、ハイレゾ音源にも対応している。
【参考】ソニー公式サイト製品詳細ページ
【Bluetoothスピーカーのおすすめ】コンパクトで安い!コスパの高いAnker「SoundCore 2」
「SoundCore 2」は、幅広いサウンドと深みのある低音を実現したAnkerのスピーカーだ。最大24時間の連続再生が可能で、外出先での使用も安心。IPX7の防水性能がありながら、4999円(税込み)とコスパが高い。
パワフルな重低音が楽しめる! アウトドアにもおすすめのBluetooth対応スピーカー「SRS-XB12」
約46mm口径のフルレンジスピーカーとパッシブラジエーターにより、迫力の重低音を実現。防水・防塵対応なので、お風呂やアウトドアでも安心して楽しめる。オートパワーオフ機能搭載でバッテリーの節約が可能だ。スマホがなくともスピーカー本体で再生/一時停止などが操作できる。
【参考】ソニー公式サイト製品詳細ページ
おしゃれで安いBluetoothスピーカー「SoundAngel」
XLEADERの「SoundAngel」は、Amazon販売価格1999円(税込み)と低価格ながら高級感のあるデザイン。カラーバリエーションも豊富だ。Bluetooth 5.0に対応し、接続がスムーズ。また、3時間ほどの充電で12~15時間の連続再生が可能。
【参考】Amazon製品詳細ページ
ポイントをおさえておけば、満足度の高いワイヤレススピーカーを手に入れられる。コーデックや再生周波数、スピーカーの構造などに気をつけて、自分の好みに合う製品を手に入れてほしい。
※データは2020年8月下旬時点での編集部調べ。
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※Bluetoothは米国Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です。
文/ねこリセット