リモート環境が一般的になるにつれ、オンラインサロンが注目されている。数千〜万人もの会員を抱えるところや、月額1万円以上を払ってでも参加する人がいるサロンもでてきた。オンラインサロンについての情報をまとめているサイト「オンサロファン!」の後藤浩介さんに話を聞いた。
クローズドなサロンは情報の希少性を生む
オンラインサロンは、ウェビナーやオンラインスクールと違い、完全クローズドで運営されているコミュニティーだ。
「オープニングで無料としているサロンなどもありますが、基本的には有料のサロンがほとんどです。会員になると、サロン主からいろいろな価値が提供されると同時に、会員同士でコミュニケーションを取ることもできます」(後藤さん)
基本的には、サロンで行なわれていることは口外しないというルールにしているところが多く、中で何が行なわれているかは、外部からはわかりにくくなっている。
これはつまり、お金を払ってメンバーとなっている人のためだけに価値を提供し、「情報の希少性」を高めているというわけだ。
「現在はネット上で情報が氾濫しているので、必要なものを取捨選択するのが難しくなっています。そこで、自分が信じている人のサロンに参加して、すでに整理された情報を得たほうが効率が良いし、ラクなんですね」(後藤さん)
リモート環境が推奨、整備されてきたことで、オンラインサロンの裾野は広がっている。最近は、アスリートやヨガ講師、料理家や、消費者とのタッチポイントを求めて企業がサロンを開設するといった動きも出ている。
「オンラインサロンを始めるにあたって重要なのは集客です。集客力のあるプラットフォームや口コミサイトへの寄稿、SNS等を利用して会員を募ることが大切です。その上で、継続的かつ有益な価値の提供も欠かせません。会員が月額料金に見合った価値がないと判断すれば、退会する恐れもあります」(後藤さん)
サロンを始める際は、集客やサポート体制が充実しているプラットフォームを選ぼう。
オンサロファン!
オンラインサロンについての情報が盛りだくさんの、総合情報サイト。おすすめのサロンを紹介しているのはもちろん、サロンの始め方などの情報も充実。http://onsalofan.com/
オンラインサロン会員数ランキングTOP10
1位
日本最大の会員数を誇る。芸人としてだけでなく、絵本の出版など、多彩な顔を魅せる西野亮廣氏が主宰。メンバー同士のコミュニケーションが盛ん。
6位
オリエンタルラジオの中田敦彦氏のサロン。「YouTube大学」が人気で、その収録をZoom観覧したり、毎月末にZoomでの交流会などを実施。
8位
バリを中心に不動産をいくつも所有する大富豪「アニキ」こと丸尾孝俊氏のサロン。直接人生相談ができたり別の人の相談動画が見られる。
プロラグビー選手も!
2019年ラグビーW杯日本代表の中島イシレリ選手のサロン。ラグビーのことからプライベートまでを紹介。
取材・文/小林謙一
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