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察してちゃんに振り回され、困っていませんか?そもそも察してちゃんはどのような人なのか、特徴やなりやすいタイプを紹介します。対応を間違えると人間関係がこじれやすくなるため、うまく付き合う方法を知ることも大切です。
よくある察してちゃんの特徴
『察してちゃん』には、共通の特徴があります。周りにいる察してちゃんの可能性がある人に、当てはまる特徴があるか確認してみましょう。
気持ちを察してほしいと思う人
察してちゃんは、『あえて言葉にしなくても自分の心情を察してくれる』という思考を持ち、周囲に対して過度に期待している人のことです。相手に言いたいことがあっても、「察してほしい」と思っているため、遠まわしに言ったりほのめかしたりするだけで、はっきり伝えません。
「言わなくても、私の気持ちが分かるでしょ?」「付き合っているのだから、私の心情が分かるのは当たり前」と思っている人は、察してちゃんかもしれません。
日本人は、その場の空気を読むなどの『気配り』に長けているといわれています。しかし、常に自分の心情だけをくみ取ってもらい、自分の望む行動を周囲に期待するのとは別物です。
相手への要求が高い
察してちゃんは、常に自分の気持ちや考えを察して行動してほしいと思っています。
「誕生日には、夜景のきれいなレストランを予約してくれているはず」「週末はデートのために他の予定は入れていないはず」など、相手の気持ちや状況を考えずに身勝手な期待をするのです。
親子・夫婦・恋人など、ともに過ごす時間が長い関係の場合は、相手の心情が手に取るように分かるときもあるかもしれません。しかし、他人の心情を常に正しく読み取ることは大変難しいことであり、相手への要求が高いといえるでしょう。
察してちゃんが嫌われる理由
察してちゃんは、異性だけでなく同性からも嫌がられる傾向にあります。どのような理由があるのでしょうか?
わがままに感じる
自分の理想とする世界が『世の中の常識だ』と思う傾向にあります。そのため、相手が自分の心情を察して行動してくれることが、当たり前だと思っているのです。
全ての物事において、自分の理想や常識を基準として判断するため、自己中心的でわがままだと捉えられることが少なくありません。忙しい生活の中で、『相手の考えを常に先回りして行動すること』を強いること自体が、わがままだともいえるでしょう。
また、遠まわしな言い方や軽くほのめかすことで、「さすがに、ここまでほのめかしたら気付くはず」と駆け引きをすることもあります。しかし、他人の心情をくみ取ることに長けている人もいれば、そうでない人もいるのが現状です。
心情をうまくくみ取れないと、急に不機嫌になることも、わがままと思われる理由一つでしょう。
急に態度が悪くなりがち
相手が自分の心情を察してくれなかったり、思うように行動してくれなかったりすると、急に態度が悪くなりがちなのも特徴です。
自分の心情や考えをはっきりと言葉で表現せず、「今週末、暇だな」など独り言とも取れるようなつぶやきでほのめかします。相手が察してくれて、「じゃあ、今週末デートしようか?」というリアクションを期待しているのです。
そこで期待に反して、「そうなんだ」「暇なんだ」と返すだけだと、急に不機嫌になることもあります。「私とはデートしたくないのね!」と独りよがりの考えで自己完結するのです。
態度が急変したことに、「どうしたの?なんで怒っているの?」と聞いても、「別に怒ってないけど!」と、否定してきます。そこで「怒っていないんだ」と引くと、さらに怒りが増すこともあります。つまり、不機嫌になった理由も察してほしいわけです。
言動がネガティブ
自己肯定感が低く、ネガティブな言動が多いのも特徴です。そもそも、自分に自信がありポジティブ思考の人は、自分の考えを言葉できちんと伝えられます。
ネガティブな言動は、恋愛でも仕事でも見られます。恋人が自分の心情を察してくれないと、「私のことが好きではないのかも」「自分に興味がなくなったのかも」と、どんどんネガティブな方向に進んでしまうのです。
仕事では、誰でもささいなミスをすることはあります。しかし、取るに足らないことでも大げさに捉え、「どうしてこんなにダメなのだろう」「不幸なのだろう」とネガティブになり落ち込む傾向にあります。
そのため、周りからは悲劇のヒロイン気取りとあきれられることも珍しくありません。
察してちゃんの気を付けたい点
察してちゃんの対応を間違うと、関係をこじらせて面倒なことになりかねません。気を付けたい点を二つ紹介します。
共感が得られないと不機嫌になる
言葉にしなくても察してほしいと思う心情の裏側には、共感してほしいという思いが隠れています。共感されることで安心感を得ているため、共感を得やすい女子会を開くことも少なくありません。単に「分かる!」「そうだよね!」と共感されて安心したいのです。
一つの物事でも人により捉え方が異なるのは普通のことですが、察してちゃんは、『人は人、自分は自分』という考え方を持っていません。自分の常識が世の中の常識だと自己中心的に考えているためです。周りにも自分と同じ気持ちであることを期待しているため、共感を得られないと不機嫌になることも珍しくありません。
何気なく「そうかな?私は違うと思うけど…」と異を唱えると、「どうして私の気持ちが分からないの?」と、人間関係がこじれる事態に発展することもあるため、注意しましょう。
ストレスをため込んで爆発する
察してちゃんは、自分の心情を言葉にせず、周りに察して行動することを期待しています。しかし、どのような状況でも相手の心情に敏感に反応することは、不可能に近いです。
そのため、「どうして気付いてくれないの?」と不安な気持ちと同時にストレスもどんどん蓄積されていきます。限界までくると、ため込まれたストレスが爆発し、態度が急変することもあります。
また、察することが愛情の深さだと勘違いしているため、恋人が自分の思うように行動してくれないと、「私のことが好きではないの?」「いつになったら、私の気持ちを分かってくれるの?」と、理不尽に逆ギレされることもあるでしょう。