蛙化現象は女性だけの問題ではない
蛙化現象が女性だけに起きる心理状態なのかというと、実はそうではありません。実は、男性でも起きるケースはあるのです。では、どのようなパターンがあるのかチェックしていきましょう。
男性にも見られる
男性でも、好きな女性と両思いになった途端に気持ちが冷めてしまうケースがあります。女性が蛙化現象によって相手を「気持ち悪い」「避けたい」と思ってしまうのと同じようなことが起きるのです。
ただし、その原因は男性と女性では少し違います。これは男女の根本的な違いが関係しているようです。
狩猟本能が満たされて冷める場合も
男性には、もともと狩猟本能が備わっています。「逃げるものを追い掛けたい」「自分のものにしたい」という気持ちが強いのです。
そのため、狙った女性を口説き落とすまでは、相手に優しくしたりペースを合わせたりして頑張りますが、両思いになった途端に狩猟本能が満たされて気持ちが一瞬にして冷めてしまいます。
彼氏が冷めてるかもと感じたら
もし彼が「冷たくなった」「今までと違う」と感じたら、男性特有の蛙化現象を疑ってみましょう。付き合う前まではマメだったり情熱的な言葉を掛けてくれたりした男性ほど、蛙化現象に陥っている可能性が高いです。
彼が蛙化現象になっている場合は、あまり過度な愛情表現は避けた方がよいでしょう。好きと言えば言うほど彼の気持ちは冷め「やっぱり違うかも」と思わせてしまうかもしれません。
性的マイノリティと蛙化現象は異なる
『性的マイノリティ』という言葉を聞いたことがあるでしょうか? このタイプは、蛙化現象とは異なるため区別する必要があります。性的マイノリティとはどのような人のことなのか、詳しく見ておきましょう。
恋愛感情を持たない人もいる
蛙化現象と勘違いしやすいのが、性的マイノリティとして区分されている『ノンセクシャル(非性愛)』『アセクシャル(無性愛)』『リスロマンティック』です。アセクシャルは、他者に対して恋愛感情や性的感情を持たないセクシャリティを指します。
アセクシャルの場合、友人としての付き合いはできますが、恋人のように一歩踏み込んだ関係になると戸惑ってしまう傾向があります。一般的にまだ認知度が低いこともあり、自分がアセクシャルであることに気が付かず蛙化現象と勘違いしているケースもあるようです。
ノンセクシャル、リスロマンティックとの違い
ノンセクシャルは、恋愛感情はあっても性的感情が湧かないセクシャリティを指します。そのため、性的欲求を向けられると一気に気持ちが冷めたり「気持ち悪い」と感じてしまうのです。
リスロマンティックは、自分から好きになることはあっても、相手から恋愛感情を向けられることを期待しないセクシャリティです。そのため好きだった相手でも両思いになると急に冷めてしまう、まさに蛙化現象と同じ状態に陥ることがあります。
性的マイノリティといえども、それぞれにタイプは異なるため、違いを理解することが大切です。
恋愛の捉え方を見つめ直そう
恋愛の経験が少ないと、蛙化現象が起きやすく、周りと比べて「自分はおかしいのではないか」と感じてしまうかもしれません。自分が性的マイノリティであるかどうか、その可能性を確かめることも勇気がいるでしょう。
しかし、セクシャリティは多様であり、恋愛はもっと自由なものです。もし「恋人を作るのが普通」「恋愛感情や性的感情が湧かないのはおかしい」など、自分の思い込みがあるとしたら、まずはそこから変えていきましょう。
蛙化現象が起きたとしても、それは深刻な問題ではなく自分と向き合うチャンスです。この機会に、自分の恋愛に対する考え方やセクシャリティについて見直してみてはいかがでしょうか。
構成/編集部