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クラッシュしたNASの画像データを復旧させるべくAOSデータ復旧サービスセンター「DATA119」に行ってみた

2020.09.18

48時間以内に80%近くのデータ復旧

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プロのデータ復旧サービスはネットで検索すると何件もヒットする。まず、どこを選ぶかで頭を悩ませることになる。気になるのは料金だが、安くても直らないでは話にならないので、それよりも技術力、対応速度が重要になってくる。料金はHDDの容量と、障害の程度が軽度、中度、重度かで決まる。これは見積もりを出してみないと分からない。とにかく急ぐのか、確実に直したいのか、コスパ重視なのかを決めて、どのサービスにするか見極めよう。初期診断は当日、診断・見積もりまでは無料という所もある。初期診断で自分のHDDの症状を把握して、該当する修理が得意そうなサービスを選ぶという方法もある。

今回は何度か別件で取材したことがあるAOSデータ復旧サービスセンター「DATA119」に診断とデータ復旧を依頼した。連絡すると修理現場の取材も可能だったので、普段は見られないデータ復旧の現場にお邪魔した。

予約すれば持ち込み1時間診断も可能

DATA119のサービスセンターは虎ノ門にあり、予約すれば持ち込みでの診断にも応じてくれる。復旧期間は特急で即日から2日、持ち込みで2~3日、郵送で3~7日となっている。現在は新型コロナウイルスの影響でこれより若干時間がかかる場合もある。私は11日にHDD到着後、13日にメールで症状は軽度でフォルダ構造を保ったままデータ復旧が可能との連絡を受けた。

見積もりの金額はデータ復旧費5万8000円、納品媒体代(3TB/HDD)1万6000円、これに消費税が付いて合計8万1400円となった。この金額を振り込み、または代引きで、復旧されたデータの入った外付けHDDが郵送されるシステムだ。

右がオリジナルのHDD、左が復旧されたデータが保存された外付けHDD。このセットが送られてきた。

データ復旧率を向上させるため補修用HDDを確保

壊れたHDDを持参する際にAOSデータ復旧サービスセンター「DATA119」を取材させてもらった。ビルの一角を占めるサービスセンターは復旧依頼品受け取りエリア、補修パーツ保管エリア、データ復旧作業エリアに分かれていた。ここで重要なのは物理的に壊れたHDDを直すためのパーツで、現行モデルはもちろん、生産完了したモデルのHDDを部品取り用に保管、その数何と5200台もあるという。現行モデルでもロットの違いにより異なるパーツが使われていることもあり、これを入手できないと修理はお手上げになる事があるという。いかに多くのドナーHDDを持っているかがデータ復旧率向上の鍵を握っていたのだ。

問題をおこすパーツは高速回転するディスクから情報をピックアップするヘッドと呼ばれる部分で、j従来は交換するしか手段がなかったが、これを清掃することで復活させることも実現したという。

HDDが故障する要因の1つがディスクからデータを読み取るヘッドと呼ばれる部分である。

ヘッド交換を行わずにクリーニングによって修理する方法が実現していた。

補修用のドナーHDDの収集も大切な仕事。そのストックは6000台もあり復旧に貢献している。

HDDだけでなくSSD、USBメモリ、microSDカードも復旧可能

「DATA119」が扱うのはHDDだけでなく、SSD、USBメモリ、SDカード、microSDカードと幅広い。SSDなど可動部がないためデータが破壊されたら、お手上げだと思うのだが、メモリーチップ以外の基板やコントローラーに不具合が出ることもあり、また物理障害でなく論理障害を起こしている可能性もあるという。可動部がないからHDDよりSSDの方が安全と思われるかもしれないが、データを損失する可能性はどちらもあまり変わらないそうだ。

これ以外にも最近、依頼が増えているのがUSBメモリとSDカードで、これらのデータ復旧は物理的にメモリのサイズが小さいので修理はより困難になる。また大容量になるほどデータ保存に無理がかかるため壊れやすいという。皆さんも大切なデータはSDカードに入れたまま保存せずにPCやNASにバックアップして、必要以上の大容量カードの使用は避けた方がいいだろう。さらに難しいのがスマホのデータ復旧、「iPhone7」以降はデータが自動的に暗号化されてから保存されるため削除・初期化した場合は修理不可能になる。

SSDは左側のメモリにデータが保存される。右側のチップがコントローラーである。

SDカードの中身は薄い基板が入っている。まず、この部分を露出させる。

専用の治具を使ってSDカードのメモリにアクセスすることでデータを復旧させる。

USBメモリを分解するための装置。ハンダを溶かしたりハンダ付けしたりできる。

音楽データ8482曲も無事復活!

私のHDDは8月21日に復旧作業結果の報告というメールが届き、147万77905個のファイルが復旧されたという。その一部がサンプルデータとして添付ファイルで送られてきた。これでNASのクラッシュで失われたデータがそっくりそのまま復旧できる。料金を振り込むと5日後の26日に宅配便でHDDが到着した。これをMacにUSB接続すると画像データだけでなく、ハイレゾ音源のデータもアルバム名フォルダの中に曲名ファイルで保存されていた。価値で言えば画像データよりも、こちらの音楽データの方が上だ。しかもリネームされたら8482曲もあり手動で元に戻すのは不可能だった。

今回は軽度の論理障害だったため約10万円で復旧が完了した。もしこれが重度の物理障害だったらと思おうとバックアップの大切さを実感できる。ウチのNASにはUSB接続で外部HDDを増設できるので、これを利用して定期的にバックアップを取ろうと決意した。

取り出したHDDの修復を行うデータ復旧作業エリア。これ以外にクリーンルームもある。

HDDのセクター表示。1TBのHDDに20億個のセクターがあるそうだ。

写真・文/ゴン川野

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